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[タモラ・ピアス] サークル・マジック サンドリと光の糸

貴族同士のおべんちゃらが嫌いな好奇心旺盛な貴族の娘・サンドリと、嵐の中、唯一生き残った交易の民の「不運の娘」・タジャ、天涯孤独のこそ泥少年のブライアー、自分の周りで何かと奇妙な現象が起きることで孤立していった少女・トリスという四人の少年少女が、隠れた才能を見つけ出す力を持つ魔法使いニコに連れられて、ワインディング・サークル学院へやってきたら、それぞれがそれぞれの理由で周囲の人たちと合わなくて、「罰を与える場所」という名のディサプリン荘に送られて、というお話です。

これは面白かった!
「罰を与える場所」とか言われると、どんなことが起きるのかと、ちょっと身構えてしまいましたが、実際には、「規律」という意味もあって、共同生活やら監督役の先生のお手伝いやらを通して、人間関係を学んでいく感じでしたね。どこか宿舎ものっぽい雰囲気があって、良かったです。

好奇心旺盛なサンドリは、みんなと仲良くしたがってるんだけど、他の人たちは、身分やら今までの人間関係から、壁を作っていて、でもやっぱり一緒に住んでると、仲間意識みたいなのが生まれてくるんですよね。
サンドリが正義感から、他の生徒たちとの間で喧嘩を始めたとき、知らん振りしてた三人が、それぞれの理由をつけて、加勢し始めてきたくれたところは嬉しかったなあ。

四人の交流だけでなく、それぞれが、それぞれの目標を見つけるところも良かったです。糸を紡ぐ、植物を育てる、金属を鍛えるなど、そんなささやかかも知れないけれど、でも暮らしていく上で重要な役割を持つことを伸ばすことができる。そんな魔法の力っていいですよね。
やりたいことがあっても言い出せなかったり、どうせ自分なんてと思っている子供たちを導くディサプリン荘の監督者である優しきラークと、厳しいのは照れ屋の裏返しというローズソーンが素敵でした。こういう先生って、素直に尊敬できます。

いやあ、面白かった。
いつしか仲間となっていた四人が、最後にとんでもないピンチに襲われるんだけど、パニックになりながらも、自分ができることをなんとか模索していって、力をあわせて切り抜けていくところとか、思わず感動するものがありました。こういうお話大好き。
本国のほうでは、続編も出てるみたいなので、ぜひとも翻訳をお願いしたいところですね。
オススメです。

サークル・マジック―サンドリと光の糸- タモラ・ピアス

サークル・マジック―サンドリと光の糸
タモラ・ピアス

小学館(文庫)
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Comment:2

あゆみ 2008-06-10 (火) 02:03

続編も一気にでるみたいですよ。
巻末に書いてありませんでした?

deltazulu 2008-06-10 (火) 07:06

え?あ、ホントだ!あとがきの後に載ってたんですね!
広告だと思ってスルーしてました。
情報ありがとうございます!
楽しみだなー。

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