皇帝の寵姫を毒殺し、さらに策を凝らしたナキア妃は、着々と自らの地位を固めていった。ナキア妃を追い詰めるべく証拠を失ったカイルたちは、彼女の立后を抑えることができなかった。
さらに、ナキア妃は、邪魔者であるカイルを、離れた地に封じようと手を打ち始めて……
前作の続きにして完結編。皇帝の側室となってから6年間、目立たずにいたナキア妃が、ついに本性を現していくお話です。
囚われの身となったザナンザの命と引き換えに、ナキア妃を追い詰める証拠を失って、という具合に、あと一歩まで追い詰めるものの、そこから先には進めないもどかしさは、コミックでの本編と同様ですね。
カイルたちの悔しさが伝わってきますが、本性を現したナキア妃は、さらにすごかった。次から次へと手を打ってきて、カイルたちはすべて後手にまわってるんだもんなあ。いや、いくらなんでも、ここまで後宮内に死が溢れたら、立后とかそんなのやってる場合じゃないだろうにと思うんですが……。カイルたち意外は、わりと平和なのは、大国の油断かしら。
足手まといになったことを悔やみ、ナキア妃を追い詰めるべく動いていたザナンサでしたが、兄や部下たちに、時として諌められるのは、読んでてちょっとわからなかったんですが、ザナンザと一緒に理解をしていけました。憧れの兄の手足ではなく、肩を並べて、動くことを望まれていたんですね。
そのことに気づきながらも自信を持てなかったザナンザが、最後の最後に来て、決意を固めていくところに、ああ、この話はザナンザの成長物語だったんだなと思いました。
うん、よかったですね。ただなあ、短くも思いました。前作と併せて初めて一冊分といったぐらいの量なので、ちょっと物足りないですが、ザナンザの別の顔が見れたのは、よかったです。
個人的には、お気に入りのイル・バーニあたりのスピンオフも見てみたいけど……。
無理ですよね。はい。
天は赤い河のほとり外伝 続―魔が時代の黎明 (2)
篠原 千絵
関連エントリー
[篠原千絵]
[天は赤い河のほとり外伝感想一覧]
[ルルル文庫]
[ライトノベル]
Home > ライトノベル > [篠原千絵] 天は赤い河のほとり外伝 続 魔が時代の黎明
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1911
- Listed below are links to weblogs that reference
- [篠原千絵] 天は赤い河のほとり外伝 続 魔が時代の黎明 from booklines.net







