宝島の地図を手に入れるため、悪名高き海賊ゴールデン・ゴリアスの娘、リトル・ゴールディ・ガールは、執拗にアートを狙ってきたが、機転と策をもって、何とか追跡をかわしていた。だが、リトル・ゴールディを見てからのフェリックスは、彼女のことばかりを考えているようで、アートとしては面白くない。そんな時、アンウェルカム号は嵐に巻き込まれて……
母が海賊をしていたという記憶が、実は舞台で演じた芝居であったということを受け入れられず、かつて母と共に芝居をしていた連中を引き連れて、海賊となったアートのお話の後半。宝島を目指すアートと、宝を狙う海賊リトル・ゴールディの争いが描かれてます。
いやあ、面白い!いろいろ読みにくいところは上巻と変わらないんですが、それでも引き込まれましたね。アートの行動は、船員にとって容赦ないところもあるんですが、それでいて、ついていきたくなるものがあります。かっこいいなあ。
あと、上巻ではあまり感じられなかったんですが、リトル・ゴールディが出てきたことで、アートがフェリクスへの思いを見せるところがいいですね。それほど表立ってはないんですが、ちょっとしたことで嫉妬を見せるところや、暗い過去を知って、ますます目が話せなくところに、にやり。
リトル・ゴールディと争いながら、宝島を見つけて、さらにそこで宝を見つける過程は、そんな無茶なと思いつつもワクワクさせられましたが、それ以上に面白かったのが、アート VS リトル・ゴールディの一騎打ちですね。これぞ、海賊って感じでした。いやはや、これを見ていてアートに惚れない人なんていないと思いましたよ。敵すら魅了するかっこよさに惚れ惚れ。
つかまれば縛り首という海賊家業なだけに、最後はどうなるのかとハラハラでしたが、まあ、なんていうか、ご都合ではあるんだけど、掟を破らなかったからこその行動が、共感を読んだんでしょうね。最後の最後まで胸を張って演じていたアートが素晴らしかったです。いやあ、面白かった。
あとは、もうちょっと読みやすければなあ……。
パイレーティカ女海賊アートの冒険 下巻
タニス・リー
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