母である皇妃ヒンティが毒殺された。犯人は女官で、その場で同じ毒を飲んで自決したとされていたが、第4皇子であるザナンザは、その死に不審を持った。兄のカイルも何か考えがあるらしいが、わたしには打ち明けてくれないのだ。ならば、自分で調べようと、ザナンザは動き始めたが……
「天は赤い河のほとり」の外伝は、ユーリがこちらに来る前のお話ですね。カイルの母が命を落とすところから物語が始まります。語り手は、主にザナンザで、兄であるカイルや義理ではあるものの母として慈しんでくれたヒンティに対して、何かお役に立ちたいと願う心が伝わってきます。
誰が、皇妃を殺したか。この本を手に取る人だったら、犯人はわかってると思いますが、当時は、彼女は頭角を現していなかったんですねぇ。カイルを除いたら、誰も疑っていなかったというところが意外です。っていうか、皇妃の座を狙うとしたら、かなりの人を殺さなくてはならないので、普通に考えたら現実的じゃないしですしね。それでも実行するのがナキアですが。権力なるものを掴み取りたい欲望が、ナキアのみならず他の人にも感じましたね。
まだ若かりしころのザナンザということで、冷静さに欠く行動が多くて、見ててハラハラしてしまいましたが、逆にカイルはこのころから、女癖悪かったのか。裏からの手の回し方はさすがです。決定的証拠をつかみながら、最後の最後で逃してしまうところは、本編でも多々ありましたが、ここでも来たか。
いったいどうなるのかと思ったら、まさか続くとは思わなかったよ!うわー……油断してた。登場してくる人たちのその後については、本編で普通に出てくるので、どうなるかはわかっていますが、こんな終わり方をされたら、とても気になります。
カイルとて、あっさりやられるわけはないでしょうから、どう一太刀浴びせていくのか楽しみですね。
天は赤い河のほとり外伝―魔が時代の黎明
篠原 千絵
P.S.
表紙の手前にいる人って、女性にしか見えなかったんだけど……、ザナンザ?
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Comment:2
- 月季 2007-05-28 (月) 19:45
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あの薄さであの引きは……ショックでしたね。
篠原さんの事だから、あれこれ設定を仕込んではいるのでしょうが……もうちょっとページを増やして(以下略
あ、表紙は多分ザナンザでしょうね。挿絵のあのシーンといい、ちょっと危険な感じ?(笑)篠原さんといえば、過去にパレット文庫でタイムトラベルもの(還ってきた娘)をやっていたんですよね。あれ、ルルルで復刊してくれないかな~とか密かに思っていたりして。
(他の著者さんの作品が復刊するって言っていたので、少しだけ期待)それではこの辺で。
- deltazulu 2007-05-28 (月) 20:16
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あの引きは、ほんとショックでした。ああ気になる!
> あ、表紙は多分ザナンザでしょうね。
やっぱりそうですか。あのお風呂のシーンとか考えるとやばいですよね(笑)篠原さんの作品はコミックだけだと思っていたので、過去にも小説を出していたとは知りませんでした。うわー、読んでみたいですねぇ。ちょっと期待して待っていたいと思います。










