あらすじをどう書けばいいのか難しいですが……北の大国であるリンバーグ皇国のラリッサ皇后が、このエルミネール王国をご訪問くださるのだけれども、エルミネールの姫ミルデを皇子の妻として連れ帰るのが目的ではないかと言われている状況。エルミネールでは王の立場の人が二人いて、このふたりは幼いころリンバーク皇国へ人質として預けられた経緯があって、あんな辛い目にミルデをあわせたくないとして、何とか拒否しようとしている。ところが、ラリッサ皇后が息子のラニール、娘のセリシアを連れて到着する直前に、エルミネール国王が倒れて……という感じです。
てっきり、国と国との謀略ものみたいなお話になるのかと思ったら、そうでもないんですね。というか、この一冊を使って、ようやく物語の始まりが見えるって感じなので、感想が書きにくいです。
エルミネール側にしろ、リンバーグ側にしろ、子供たちの様子がかわいいですよね。純粋で、素直で。王族の子としては、心配だななんて思ってしまうところもありますが、微笑ましいものがありました。
逆に大人たちは、わりと暗いものを持ってるんですよね。特にエルミネール国王の兄ジークは、かつて、ていのいい人質としてリンバーグに預けられていたときに、いろいろとあったということを臭わせてくれるだけに、心が痛くなります。仮にも他国の王子をそんな目に合わせるのかと思いましたが、国と国の力に差があれば、ありえるのかもしれない。
国王が倒れたことで、ジークが国王として、リンバーグ皇后と対面したわけですが、いやはや、予想よりも上をいってくれてますね。この事実は、ドロドロの陰謀劇を引き起こしそうな感じですが、さて、そっち方面に話が進んでくれるかどうかわからないのが、この物語の不思議なところで。
そもそも副題が「夢語り」で、国王が倒れて夢の世界らしきところに行ってるぽいような気がしないでもないので、そっち方面に話が進んで行くのかなとも思える。まあ同時進行ってこともあるかもしれないけど。
個人的には子供すぎるフェザラード王子にイライラしちゃうわけですが、ひょっとしたらこの冒険を通じて成長して行くのかなと思わなくもない。
というわけで、ようやく始まりが見えた感じなので、これからどうなっていくのかわかりませんが、どう転がっても楽しめそうな雰囲気満載なので、期待して待ちたいと思います。
エル・デオの眠れる王に
ひかわ 玲子
関連エントリー
[ひかわ玲子]
[クリセニアン夢語り感想一覧]
[ルルル文庫]
[ライトノベル]
Home > ライトノベル > [ひかわ玲子] エル・デオの眠れる王に クリセニアン夢語り 1
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1672
- Listed below are links to weblogs that reference
- [ひかわ玲子] エル・デオの眠れる王に クリセニアン夢語り 1 from booklines.net
Comment:2
- まつもとかなめ 2007-05-29 (火) 22:12
-
ご存じかもしれませんが、「クリセニアン年代記」というキャンバス文庫から出ていたシリーズ(全18巻完結)がありまして、「~夢語り」はその続編になります。「~年代記」の方はまだ王子だったフェランが主人公でした。フェランとリュキア(←二人とも可愛いです)の関係とか、人質だったジークとラリッサ(それにワイアット侯)とのあれこれとかも入ってます。
でも、あとがきには前作があることがはっきり書かれてないですね。新本では入手困難だからでしょうか……。
- deltazulu 2007-05-29 (火) 22:36
-
「クリセニアン年代記」については、つい先ほど別の方から教わったばかりで、何も知りませんでした。シリーズの前作があったんですね。フェランとリキュアの物語もジークの話も気になってただけに、読んでみたいです!でも、キャンバス文庫か……手に入るのかしら。せっかくだからルルルで復刊してくれたら嬉しいんですけど……。
復刊を期待しつつ、本屋めぐりをしたいと思います。








