Home > ライトノベル > 羽月莉音の帝国(3) / 至道流星

羽月莉音の帝国(3) / 至道流星

「それにしても……立花社長なら、こんなふうに必死で前日に記者会見の想定を考えなくても、即興でどんどんやっていけるんだろうな。つくづく自分の経験の足りなさを感じるよ」
「経験?それがどうしたというのだ。巳継、お前には優秀なブレーンがいる。立花は一人だが、俺たちは五人。だからお前は決して立花には負けない。俺たちはひとりじゃないんだ」

建国目指して、革命部を作った高校生たちが、事業展開を始めていくお話の第三弾。企業買収が大ピンチのときに、莉音が倒れてしまい、自分達だけで大企業に立ち向かうことに……というお話しです。

うお、この引きは卑怯だ……

アクアスとのTOBは絶体絶命すぎるのに、意外にあっさりと資金調達できて拍子抜けでしたが、そこからの対決が面白い。「日本政府の転覆」と言った発言が取りざたされて、あちゃーと思っていたけれど、たしかに普通に考えれば、あれは大ホラにしか聞こえないので、そこをうまくついて切り抜けていく展開が面白かった。これまでいるだけ邪魔だと思っていた恒太が、その才能を発揮したら、何こいつ格好いいじゃない!

莉音が倒れたことは、革命部に大きな衝撃をもたらしたけれど、ひとりひとりが覚悟を決めて、立ち向かう強さを生み出したところが良かったです。仲間がいるってこんなに心強いものなんだなー。押されていた状況を何とか逃れ、そこで安心せずに突き進んでいく勢いには、読んでるこちらが押されましたよ。
乗り越えた後、莉音を迎えて涙する一同の姿に、涙した。全員素敵に成長したけれど、その中でも巳継、君は胸を張っていい。

これでひとまず区切りが付いたかなと思ったけど、止まらないから革命部は、というか莉音は恐ろしい。そろそろ身の危険を感じるころだけど、それでも誰一人降りようとしないシーンには、じーんと来てしまいましたが、建国に向けて着々と計画を進め、さらなる買収を始めようとするところで幕……だけど、この終わり方はヤバイ。どう考えたって買収できそうにないのに、何やら裏道があるとか言うんだもんなあ。とてもとても気になります。

羽月莉音の帝国 3 (ガガガ文庫) - 至道 流星

羽月莉音の帝国 3 (ガガガ文庫)
至道 流星

小学館(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[至道流星] [ガガガ文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > 羽月莉音の帝国(3) / 至道流星

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3862
Listed below are links to weblogs that reference
羽月莉音の帝国(3) / 至道流星 from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > 羽月莉音の帝国(3) / 至道流星

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top