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ラ・のべつまくなし(2) ブンガクくんと腐たご星 / 壱月龍一

「だいたい……お前が編集者に向いていないなどということがあるものか!それは俺が一番良く知っている!俺は今日、海さんに色々と言われたがな、あの人の言ったことで一番腹ただしかったのは、否定したかったのは……俺に人を見る目がないなどと言われたことだ!それを認めるようなことを……お前まで言ってくれるな」

純文学作家を目指すラノベ作家ブンガクこと矢文学の恋と創作模様を描くシリーズの第二弾。今回は、ブンガクのヒットシリーズ「かみたまっ」の姉弟イラストレータさんとの騒動を描いたお話です。

ああ、いいなー。ブンガクと明日葉の恋模様は、もどかしくも楽しいです。
堅苦しいブンガクさんは、手を繋ぐこともままならないけれど、でも本当は……っていう内面が見えるのはいいですね!アドバイス本まで買っちゃうあたりに可愛さが見えます。
明日葉もブンガクを好きな様子が伝わってきて、ふたりっきりでいるときはやばかった。「呼んでみただけ」とかに、転がりまわった僕がいる。

そんなふたりの様子を見て、面白く思わなかったのが、イラストレーターさん。シリーズが続いて、ようやく出会った姉弟イラストレーターの星峰海・陸の海は、ファンを彼女にしたという行為が気に入らず、さらには海自身のトラウマもあって、ふたりを破局させようと動くところには、高校生という年齢以上の子どもっぽさを感じて、もやもやするものがあったけれど(優しさに見せかけた独りよがりだしね)、頑なに閉ざされていた海の心の一部を開くのが、物語だったというところは良かったです。

嫉妬とか、好きだからこその怖さとか、人である以上、いろいろ抱えるものはあると思うけれど、そういうものを包み込む優しさが伝わってきました。「不意打ち」にもニヤリです。
まだアレルギーの話をしてないので、一悶着ありそうですが、さてさてどうなるかしら。

ラ・のべつまくなし2 (ガガガ文庫) - 壱月 龍一

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