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ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国 / 壱月龍一

「……あの、これは個人的な感覚ですよ、あくまでも」
「はい。もちろんそれでいいです。聞かせてください」
「夢……って、叶えるものではないんじゃないでしょうか」
「え?」
「なんと言うか、夢って拡げていくものじゃないかって思うんです」

矢文学ことブンガクは、純文学作家を目指すも売れず、担当編集者からラノベ作家になるよう勧められ、書いてみたら大ヒット。だが純文学を目指すが故に、ラノベの続編に気が乗らず……というときに、図書館で出会ったブンガクの著者のファンと称する少女・椎名明日葉に一目惚れ。彼女と仲良くなりたいと思ったものの、彼女は生真面目なブンガクが触れたことのない世界・婦女子な女の子で……というお話。

うららさんの感想に惹かれて読んでみたら、これはとても素敵な恋物語じゃないですか。

初めての恋模様を読んでると、ほんとこう、くすぐったくてしょうがない。やっぱあれかな、自分にも微妙に思い当たるようなことがあったりするからかな。それまで興味の無かったことも、好きな人が好きなら、興味を持つようになっちゃったりするんですよね。恋の力が生み出す気恥ずかしさがとても楽しかった。

恋模様もそうだけど、創作に関する思いも良かったなあ。
小説を書くことが好きで好きで、でも書くことについて迷っていたときに、一番力になるのはやっぱり応援してくれる人の声なんだなあと思わされました。書きたいという気持ちが消えることはないから、声が無くとも書けるとは思うけど、支えがある力強さを知りました。こういうシーンってすっごい好き。

創作と恋との間に揺れながら、新たに物語を書こうとしていたときに……というあたりから、恋の大騒動が始まるわけですが、すれ違った思いを引き寄せるための手段と、その結果が素敵だった。「勘違い」って最高ですね!

ラ・のべつまくなし (ガガガ文庫) - 壱月 龍一

ラ・のべつまくなし (ガガガ文庫)
壱月 龍一

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ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国 from お亀納豆のライトノベルまっしぐら 2009-11-01 (日) 22:31
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