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[仮名堂アレ] コピーフェイスとカウンターガール(3)

「それって卒業する人間が就学を記念して行く、あの卒業旅行?」
「そうさ。最後に最高の思い出をつくろうじゃないか」
もちろん四人でな、と彼は付け加えた。

コピーフェイスな親戚に困りながら、天文観測部の後輩・早希との関係を紡いでいくシリーズの第三弾。今回は、大学への進学も決まった卒業間近に、友人の明石とその彼女とグループ旅行に行くことになって……というお話。

これは面白かった!
良平が東京の大学へ行ってしまうということで、いわば最後の思い出作りなのに、うるさいカップルと一緒に旅行することになると、反面教師じゃないけれど、かえって距離をおいてしまうような良平と早希にじれったくなるばかりで、ああもう!と思ってしまう。まあ、あんなバカップルな行動ができないのはわかるけど、せめて二人っきりのときぐらい……と思ったけど、早苗先輩が出てきてたら、ふたりっきりにもなれなかったか。

人と付き合うということ、について、早苗先輩の考え方はどちらかといったら、一人で生きていける強さを持つ人のもので、なんていうか逆に人との繋がりを感じさせないものもあるような気がしました。ただまあ、バカップルを目の当たりにしたことで、良平がとびついちゃうのもわからなくもないけど、やっぱりさ、思いってのは、伝えないと伝わらないんですよね。

お互い意識してるのに、それが特別なものだからと大事にしまいこんだが故に、すれ違いが生まれてくあたりは、なんとももどかしいものがあったけれど、言葉にして喧嘩をしてわかったふりをして。でもやっぱり諦めきれない。そんな思いにやられました。

旅先で見る夕焼けとか、坂道の自転車など、青春模様たっぷりで、特に最後のシーンは素敵だったなあ。彼女の笑顔が目に浮かんで、読んでる僕まで笑顔になってしまいました。素晴らしい。
一巻を読んだときは、こんな甘酸っぱい青春物語になるとはおもわなかったけど、読んでよかったと心から思いました。個人的にオススメ。

コピーフェイスとカウンターガール 3 (ガガガ文庫 か 4-3) - 仮名堂 アレ

コピーフェイスとカウンターガール 3 (ガガガ文庫 か 4-3)
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