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[浅井ラボ] されど罪人は竜と踊る(3) Silverdawn Goldendusk

「……一度ガユスと会いたかったから、ウォルロットを誘導したのは事実よ」
ジヴは静かに告げた。
「だけど、私は私の意志で彼と行動をともにしている。それを分かって欲しかったから会いたかった」
「ジヴ、そいつは最悪の虐殺者で、麻薬中毒者だ。単に君は利用しているつもりで利用されているだけだ!」
「それは違う!彼は勇者としての自分を取りもどしはじめている!」

竜や巨人や禍つ式などの<異貌のものども>を相手取ることで糊口を凌ぐ攻性咒式士、美貌の腹黒戦闘馬鹿のギギナと、不運と貧乏くじを引くガユスが、エリダナ町での事件を解決していくシリーズの第三弾。今回は、強大な力を持つ<古き巨人>が、 不況に悩む労働者たちの不満が爆発しはじめたエリダナの街で暴れだし、<古き巨人>との間でキーマンとなってしまったジヴが、ピエゾ連邦で勇者と呼ばれた男・ウォルロットに誘拐されて……というお話です。

これだけの分厚さ(598ページ!)でお話が終わってないってどういうこと!と思いましたが、いやはや、いろんな方面で話が動いてて、引き込まれるばかりです。中でも一番印象深いのは、やはりジヴ問題ですね。

彼女を駆けずり回るガユスですが、エリダナの街は広いし、ガユスは冷静じゃなかったし、ジヴの駆け引きはうまかったし。分の悪い鬼ごっこだったので、すべてが後手に回るまでは仕方ないと思いましたが、肝心のジヴがこうまで揺れるとは思わなかった。これはきついなあ。

個人的には、ストックホルム症候群や恋人であるガユスを守りたいと想うが故の気持ちだと想うんだけど、一度でも許したら、もう戻れないだろうし……。このあたり不安がよぎってどうしようもない。ぶっちゃけ、エリダナの街が蹂躙されることよりも、こっちのほうが気になって仕方が無い僕がいる。

肝心の<古き巨人>方面の話ですが、いやあ、強い。強すぎる。ガユス、ギギナだけでなく、勇者と呼ばれ、圧倒的力を誇るウォルロットと手を組んで、ようやく互角といったところなんだから。モルディーンの翼将も続々と絡んできてはいるものの、ぎりぎりのところでの辛勝といったシーンが多く、まったく持って油断がなりません。っていうか、どう考えても勝ち目なんて無いと思うんだけど……。

まあ、どうあがいてもバラバラじゃ勝てないと思うので、ガユスあたりがハッタリやら何やらを聞かせて、敵の敵は味方状態にしないと難しいよなあと思いますが、そもそもなぜ<古き巨人>が動いているのかが見えてないからなあ。投資家であるダリオネートか誰かが絡んでるような気がしないでもないけど、ダリオネートに限らず、政治家たちは、どいつもこいつも腹の中で何を考えているのか見えてこないので、いかんともしがたい。
ましてや今のガユスじゃ傷心状態になってるから……(しかも最低なことやってるし)、ほんとどうするんだろう?

ジヴとガユスの思いを考えると、続きを読むのがつらくなりますが、それ以上に続きが気になって仕方ないです。ああ、来月が待ち遠しい!

されど罪人は竜と踊る 3~Silverdawn Goldendusk~ (ガガガ文庫 あ 2-3) - 浅井 ラボ

されど罪人は竜と踊る 3~Silverdawn Goldendusk~ (ガガガ文庫 あ 2-3)
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そういえば、ジヴがロルカ屋へ取りにいった品の中身って、明かされてないよね?なんなんだろう?

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浅井ラボ されど罪人は竜と踊る3 Silverdawn Goldendusk from たかいわ勇樹の徒然なる日記 2008-10-05 (日) 23:09
 ガガガ文庫への移籍で話題になった浅井ラボ先生の小説「されど罪人は竜と踊る」ですが、移籍して初めての書き下ろし作品となる「されど罪人は竜と踊る3 Si...

Comment:2

ジャyラル 2008-10-01 (水) 11:23

「全日本暗黒ライトノベル連合総長」という肩書きを持っている(SF大会では背中に全日本暗黒ライトノベル連合総長と刺繍された特攻服を着て出演していたそうです)ダークな浅井先生の角川から移籍したシリーズの書き下ろしです。角川版でのこのエピソードの後の話を知っている私としては「ああ、なるほど」と思う話の展開でした。

<古き巨人>は今回初お目見えですが、メカ魔法生命体なのですね。確かに毒ガス系?を使うガユスには不利な敵、3体倒してヤレヤレと思ったら、さらに団体さんで来襲! まあガガガ版ではまだ未登場の翼将のメンツが来れば・・・とは思いますが、エリダナが廃墟になりそうな(笑)。

deltazulu 2008-10-05 (日) 21:52

このエピソードの後の話……気になります。すごい気になります。
思わず角川版に手を出しそうな自分をじっと我慢。

今回の古き巨人のおかげで、エリダナが大変なことになってますが、未登場の翼将がいるんですね。その人たちの活躍を楽しみに待っていたいと思います。

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