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[虚淵玄] ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ

「……どうあっても俺たちにペナルティを背負えってのか?張さん」
「身の潔白を証明できない限りは、そうしてもらうしか外にない。だがお前たちにとっても、チャンスが皆無ってわけじゃない。奴らは、ロアナプラに戻った後も、きっとこの俺を狙ってくる」
狙われてる当人とは思えないほどに、張の微笑は泰然自若の呑気さであった。
「奴らはそこで南京虫みたいに物陰に身を潜め、俺の寝首を掻く機会を窺っているだろう。そいつらを、ラグーン、お前らが直々に捜し出して仕留めちゃいい。それで万事は丸く収まる」

海賊まがいの運び屋/逃がし屋の「ラグーン商会」が、ジャンキー、ラッパー、海賊団という奇行変人の集団を運んだら、その一行が襲撃した船には、なんと「三合会」の張が!?しかも、襲撃者にはバラライカの影が……無法の町・ロアナプラで繰り広げられる悪党どもの冒険活劇のオリジナルストーリィ。

これは最高に面白かった!
漫画版「ブラック・ラグーン」が好きなら、読んで損なしどころか、読まないと損!ってぐらいに面白い。漫画を読んだことない人でも、血と硝煙の匂いが伝わってくるような、銃撃戦とか好きな人なら、十分しびれると思います。ただ、個人的には、漫画読んでからの方がいいんじゃないかなーと思いました。

いや、普通にこの小説だけ読んでも、張やバラライカの格好良さは、大興奮したくなるぐらい伝わってくると思うんだけど、漫画読んでると、頭の中で映像化されて、ふたりが出てくるシーンはゾクゾクする思いが止まらなくなるから。
ああ、もう最高。

今回のお話で一番印象に残っているのは、やっぱりバラライカの過去が絡んでくるところかな。今は薬に身を落とした狙撃者が、かつての上官であったバラライカを振り返ったとき、どれほどの敬愛の思いを感じたことか。漫画版でも匂わすものがあったけれど、戦争という狂気に包まれた中で、仲間のために立ち向かう姿は、立場こそ変われど、今なお彼女が見せてくれる姿ですよね。
けじめのつけ方といい、譲れない芯を感じる彼女の姿にしびれました。

しびれるといえば、張の旦那の格好よさもしびれまくりですよ。レヴィとの二挺拳銃の競演は、イラスト効果もあいまって、大興奮でした。公私の切り分けをきっちりしながらも、義理人情を重んじてくれてる張は、バラライカとはまた違った方向で、芯を感じますよね。とりあえず、この二人の格好良さを、存分に味合わせてもらったので大満足。

バラライカの過去があまりにもシリアスかつ強烈だったので、ラグーン商会の影が薄くなってたんですが、そこで動いてくれたのがレヴィですよ。銃の腕はそれなりのムカツクブロガー相手に、こういう手段で切り返してくるとは、すばらしくシャレがきいてる。やられた本人はたまったものじゃないだろうけれど、SM衣装に身を包むレヴィのイラストは、あまりに妖艶で、どうしてくれようかと思いました。
ロックが生で見てたら、いったいどうなったんでしょうね?とか想像して、ニヤニヤが止まらない。

いやあ、面白かったなあ。文句なしでオススメ。
第二弾とか出てくれたら、最高に嬉しいんだけどなあ。

ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫 う 1-1) - 虚淵 玄

ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫 う 1-1)
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Comment:2

ジャラル 2008-07-20 (日) 13:43

マンガもアニメも大ファンで、小説化というので少し不安でしたが、いや~杞憂でした! 原作人気キャラは活躍するし、裏設定も分かるし(バラライカ姐さんがあのソ連特殊部隊の出身とは!)、原作ファンは買って損はないですね。

今回のゲスト悪役の皆さんも個性的で、あの「シャドゥーファルコン」には爆笑しました。第三期アニメに出てくれないかな(笑)。ブロガーのJをやり込める手口は私も痛快でした。でもHPのブロガーしている人には少し怖いかも・・・。

deltazulu 2008-08-02 (土) 11:29

よかったですよね。バラライカ姉さん話だけで、買いだと思いました。

忍者さんは……本編で出てきたら、笑いが止まらなくなりそうです(笑)

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