「かなしいおしらせです」
「へ?」
「おわかれ、しちゃいます」
「お別れ、どうして?」
「……やつが、くるです」
衰退した旧人類となった人間と、次の「人類」である妖精さんの交流を描くお話の第三弾。今回は、妖精さんがお暇を?という時に、都市遺跡へ調査へ向かわねばならなくなり……という「妖精さんの、おさとがえり」というお話と、助手さんが描いた絵本「ティードラゴンと鉢植えの都市」が収録されています。長編一本ってはじめてかな。相変わらずのゆるゆるさがとても楽しい。
妖精さんがいなくなる?ってことで、少しは落ち着くのかと思いきや、気づけば都市遺跡の奥深くに紛れ込んで、遭難寸前になってしまうトラブル体質が、とても「わたし」らしくて、にやりとしてしまう。妖精さんに鍛えられたんだなあと思えるところでも、頬がゆるんじゃいましたね。
そこから、だんだんとシャレにならないぐらい追い詰められるところには、どうなることかと思いましたが、そこへ妖精さんが一匹登場するだけで、雰囲気が一変するからすごいですよね。何一つ状況が変わったわけでもないのに、何この安心感、安堵感。妖精さんというキャラクタのすごさを痛感しました。
フェアリー・ダウジングの姿を想像して、ああ、癒される。
都市建造物の謎や、人間と言い張るロボットたちの壮絶な戦いなど、大ピンチの連続が続くんですが、大慌てした後に、あっさり助かるパターンが、妙に面白かったりしましたね。さすが妖精さんだ。
足を引っ張ってるような気がしないでもない助手さんもいい味だしてました。助けようと頑張ってる(ようにみえる)ところは、良きことです。子供っぽいところも見せてくれたりして、相変わらず無口だけど、なんか可愛い。
いやあ、面白かった。
O太郎とP子なるものの正体が、まさかそんな壮大なものだとは思いもしませんでしたが(思いあたったらすごすぎる)、共に冒険した者たちのために、全てを背負った孫ちゃんの姿が、とても良かったです。最後に、みんなが戻ってきて、元通りな日常が見えたときには、とてもホッとしました。うん、やっぱり、このお話には、ティータイムが良く似合いますね。
助手さんの絵本も、すっごいほんわかさせてくれて、できればカラーで見たかったなあと思うばかり。「ごちそうさま」に思わずにやり。
さてさて次はどんなお話で、魅了してくれるのかしら。とても楽しみです。
人類は衰退しました 3
田中 ロミオ
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- 相変わらず、ゆるゆるな感じで実際は深刻な状況にどんどんと陥っていくという展開です








