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[深見真] 武林クロスロード 2

母を助けるために、武術大会の優勝者に与えられる称号・双天武王を目指すリョウカは、女武侠シュンライの教えを受けて、旅をしながらも、毎日修行に励んでいた。
朝廷軍と戦いつつ、ルカン朝の都八卦封を目指していたシュンライ一行は、ある日、九谷関という関所の町にたどり着いたが、その町は半朝廷勢力であり、朝廷の横暴よりもさらに邪悪な集団・崩天教が支配していて……。

武人を目指すリョウカと武侠のシュンライが、民衆を苦しめる朝廷に立ち向かっていくお話の第二弾。今回は朝廷よりも恐ろしい邪教の崩天教との戦いを描いたお話です。

いや、すごいですね。前作よりもさらにエロ度がパワーアップ知ってます。「武術のために気功を練ると体内の精力も高まるので、気功に長けた武侠ほど性欲が旺盛になる」とのことで、強者ばかりが出てくるこのお話では、どいつもこいつも……な状態なので、なかなか大変でした(何が?)。

特に今回出てきた崩天教のジャホウセンは、すごいというかひどい。捕虜にした300人の精鋭部隊を一晩で調教とかすごすぎ。肉体的のみならず、精神的にも陵辱していく姿は、まさに弱肉強食という言葉がぴったりかも。残酷だなあと思うところが結構あるんだけど、みんなすぐ快楽に陥っちゃうので、重さはあまりないかな。

ま、そっち方面のお話はいいとして、戦いにおいてもジャホウセンの強さが目立ったなあ。朝廷軍の将軍ほどの人物でさえ、圧倒するんだからどんだけ強いんだか。
ジャホウセンのみならず、部下の神虎族の四姉妹も、降りかかってくる千の矢をものともしなかったり、二万の精鋭に囲まれても、あっという間に一万人倒したりと、武侠らしい無茶苦茶さが楽しい。

朝廷と邪教の争いには関わらないでいたシュンライたちでしたが、リョウカの事情がジャホウセンに伝わってしまって……というところからは、緊張感が高まるばかり。のオンリンすら、部下にやられるって、どんな強さなんだ、神虎族。
このシリーズの難点は、誰がどのレベルの強さなのか、どの位置にいるのかがよくわからないことですね。

こんなときに限って、シュンライが離れてるなんて……というか、シュンライを離すための事情があまりにもアレでしたがまあいいや。命よりも貞操の危機が襲ってくるんですが、そこで、リョウカの見せた態度が素晴らしかったですね。力ではなく、心の強さを知って、オンリンがリョウカを認めていくところが良かったです。

一方、離れてたシュンライは、ジャホウセンを倒すための準備として、魔獣狩りにいくんですが、これがまた悪漢。20メートル以上のバケモノを相手に、長さ9メートル、重さ1300キロの槍を振り回して戦うんだから、いやはや、恐ろしい。仲間の手助けもありましたが、最強と名高いシュンライの力をたっぷり見せてもらった次第。

そんなシュンライがいても、ジャホウセンが相手では、苦戦を強いられるんですから驚きです。ギリギリのところを救ったのが、昨日までの敵だというところが、また熱くさせてくれますね。共に戦うことで、敵だったとき以上に、理解し合っていくところは、武侠ものらしいさっぱり感がありました。

初めから最後までエロエロすぎますが、それ以上に武侠の力強さが面白かったです。もうちょっと「武」の方面が前面に出てきてくれると嬉しいんだけどなあ。どうやら次は、シュンライが軍を動かすみたいなので、ちょっと期待できるかしら。器解族についても、一歩進んだようで、ぜんぜん進んでないので、次こそ何かを見せてほしいなと思いますが、それ以上に、南天五大門派の切り札たるカリンの正体が気になります。今後、敵になるのか味方になるのか……。ドキドキですね。

武林クロスロード 2 (2) - 深見 真

武林クロスロード 2 (2)
深見 真

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