本物のメイドの集うK子爵家が、犯罪と探偵の手によって崩壊し、子爵婦人にメイドとして仕えていたエヴォニィは、無職となった。途方にくれる中、ようやく農園を営むC家に再就職ができ、ようやく慣れはじめてきたころ、C家にスキャンダルが!このままでは、また探偵に勤め先を壊されてしまうと思ったエヴォニィは、自ら率先して、事件を解決させるべく取り掛かり……
第一次世界大戦が終わってから十余年という時代、家の秘密を暴露するような輩である探偵から、就職先であるC家を守るために、武士道を応用したメイド道を極めたメイドのエヴォニィが、C家で起きた事件を解決に導くお話。
主人が身罷ったら殉死すべきとか、ありとあらゆるご無体を受けることを想像して精神力を養うとか、ちょっと変な方向にいってるメイド道が出てきてたので、どんなおバカ物語かと思いましたが、わりと普通でしたね。
事件が盗撮で、内部犯でしか考えられない状況から、信じるべき人たちを人を疑わねばならないエヴォニィでしたが、仕事や調査を通じて、普段の態度とは裏腹な優しさを見つけたり、逆にちょっと嫌な面を見つけたりするんだけど、やっぱりこの家に仕えてよかったという気持ちが伝わってくる展開はよかったです。
ただ、タイトルやあらすじからは、もっとミステリー色が強いのかと思っていただけに、それほどミステリーしてなかったのが残念かなあ。個人的には、メイド道とか、とってつけたような百合なお話とかいらないような気がする。設定はとがってたけど、話としては、ちょっと物足りないですね。こういう展開になるのであれば、メイドたちや家の子供たちとのやり取りに微笑ましいものを感じていた身としては、普通にC家の騒動物語にしてくれたほうが、好みな話になったかも。。
めいたん メイドVS名探偵
樺 薫
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