孤児であるリョウカは、母との約束を守るために、地仙の元を離れた。だが、慣れないた旅の最中に山賊に襲われ、かろうじて逃げたとき、目の前に大きな岩に囚われている人間を見つけたのだ。幾年もの間、そこで囚われの姿となっていたのは、拳神雷と呼ばれる武侠シュンライだった。
仙術により彼女を助けたリョウカは、武人となるべくシュンライを師と仰ぎ、旅を始めたが……
武人を目指すリョウカと武侠のシュンライが、民衆を苦しめる朝廷に立ち向かっていく痛快活劇小説ですね。どこの美少女文庫かと思うぐらい、やばいイラストばかりなので、微妙に引きながら読んだんですが、どうしてどうして面白い。ポンポンと進む話に、いつしか引き込まれていました。
イラストと同じぐらい過激な描写がありますが、武侠ものとしては普通なのでたぶん金庸とかの武侠小説が好きならいけるんじゃないかな。
何といっても、圧巻なのは、武侠と呼ばれる人たちの戦いですね。槍を振り回せば、20人を一辺に切り裂き、振り回した衝撃派だけでさらに10人を倒し、槍を一本投げれば100人貫くまで止まらないなど、「三国無双」も真っ青な戦いっぷりで、豪快なことこの上ない。こんなのを目の前で見せられたら、圧制に対して立ち向かうことを忘れていた民衆が、奮い立つのもわかる気がしますね。いやあ、痛快痛快。
今後は、リョウカが武人の最高級である「双天武王」を目指しながら、いろんなところを旅して、その土地土地で悪い奴をぶった切るという感じになるのかな。
シュンライの妹分のオンリン、さらに元軍師のホウショウが集ってきましたが、一番頼りないように見えるリョウカの思いやりに惹かれて、倒した敵も味方になっていきそうな予感がするので、今後は朝廷からしても、脅威度が増すことでしょう。
まだまだリョウカの目指す「双天武王」は遠いですが、これからが楽しみなお話ですね。
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