「何て言えばいいのかしらね?そう……あなたはもう、ふつうの人間ではない。草薙護堂は神殺し、カンピオーネである。こんなところかしら?」
高校生の草薙護堂が、神を殺し、神の権能を得た「カンピオーネ」になり、彼の愛人を自称する魔術師エリカによって、神々との騒動に巻き込まれていくシリーズの第十一弾。今回は、過去編。ウルスラグナを倒した七人目のカンピオーネとなった護堂が、神王メルカルトとの対決するお話です。
いやあ、いろいろ新鮮だ。これまでのお話では、護堂にべったりだったエリカが、ツンツンしまくりとかニヤニヤしちゃいますね。そりゃ初めから、そうだとは思っていなかったけれど、二人で行動する際に、ひょんなことから愛人のフリをすることになって……というときのドギマギが楽しかった。今では想像も付かないですけどね。
で、エリカやその後ろ盾の組織の力を借りつつ、メルカルトと戦い、力の使い方をろくにわかっていなかった護堂が、一気に覚醒していくあたりが痛快でした。瀕死になりながら、力にたどり着き、「剣」を使うときには……ね!仕方ないといいながら、教授するエリカが、なんとも可愛いものでした。
でも、本番はむしろその後に登場したサルバトーレ卿との話だったなあ。お遊びで戦いを求めてくる彼に対して、平和主義をうたう護堂が無視していたら、よりによってエリカが敵にまわることになって。
ここで見えてくるエリカの心境の変化が良かったです。世話の焼ける人といいながら、戦いに向かう彼女が格好よかった。護堂はまあ、いつもどおりですよね。
お遊びと言いながら、その戦いの模様は死と直結していて、さりげなく大技を繰り広げる二人の戦いは、いつものようにいろんなところを破壊しつくして行ったけれど、ただひとりで戦っていたサルバトーレ・ドニと、エリカの力を借りて戦いに挑んだ護堂ということで結果は……っていうか、みんなよく生きてるよね。
死闘を繰り広げても、けろっとして現れるドニもどうかと思うけれど、ま、なんだかんだでカンピオーネたちはみんなどこかおかしいよなと思わせてくれるお話でした。楽しかった。
カンピオーネ! 11 ふたつめの物語 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
丈月 城
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- sphee 2012-01-19 (木) 21:25
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>なんだかんだでカンピオーネたちはみんなどこかおかしい
根本的にみなさんクマムシ並みですからw







