「ま、実際、なっちまってるんだから、いい加減受け入れろよ。前向きにいかねぇと、何ごともうまくいかねぇぞ?」
「それは……そうですけど」
腕の中で、ささやかに柔らかさを主張する二つのふくらみ。本当に、女の子……だ。
「はん。だらしねぇなぁ。ぐだぐだ言ってんじゃねぇよ。第一、戦うって決めたのお前じゃねぇか。今さら何言ってんだ」
自らの男を武器へと変換し、身体能力も飛躍的となる「アンシー」たちの戦いを描くシリーズの第二弾。今回は、チームのリーダ・ヒカルの秘密主義にリキオウマルが激怒して……というお話
……もう、性別って、どうでもいいんじゃないかって思った僕がいるけど、間違ってないよね?彼女は彼なんだと言い聞かせながら読んでも、可愛くてヤバかった。
さて、「刀競大武会」と呼ばれるアンシーたちの戦いに参加することになったトモですが、肝心のチームがリーダーの秘密が見えてから、仲間割れとなって、リキオウマルが抜けてしまうから、大変なんだ。少数精鋭といえば聞こえはいいけど、エリア争奪バトルである以上、人数が減れば戦力低下につながるし、何より守りの要の人だから、痛いことこのうえない。
それでも明かせないことっていうのはあるんですよね。ヒカルの身体に何が起きているのかはわかりませんが、アンシーそのものに疑問を抱くような、そんな状態が気になるばかり。
ま、なんだかんだいいながら、リキオウマルだって言い過ぎたのは気にしてて、トモを介して、チームのことを気にするあたりが、とても可愛い。
でもまあ、可愛いといえば、今回一番可愛かったのは、トールでしょう。男らしくなることを求めて男子校にやってきたのに、アンシーになっちゃうあたりはアレですが、戦う姿とか、ちょっとしたハプニングで押し倒された時の反応は、やばい。このあたりで、性別への垣根というものがなくなってきた僕がいる。
って、何の話をしているんだ。
チーム内にトラブルが生まれ、さらには宿敵生徒会との対立も更に高まってきましたが……何ですかあの生徒会長の悪さは。小悪党っぽいけど強いうえに、何やらヒカルとの因縁もありそうなので気になるばかり。
今回の戦いを経て、バトルに参加しながらもどこか吹っ切れなかったトモが、ようやく剣を持つことを躊躇しなくなったようなので、むしろ次からが本当の意味での戦いに那るんでしょうね。楽しみです。
アンシーズ〈2〉刀侠戦姫言想録 (集英社スーパーダッシュ文庫)
宮沢 周
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