オレたちはメールで、電話で、つながってる。良いことも悪いことも、ぜんぶ電波を通じて流れ込む。
電話ってのは、まじでとんでもねー機械だ。
つーか電話でもって伝わっちゃう、この「言葉」ってもんは。
なんていうんだろ。ほんと。悪性のウイルスみたいなもんだ。言葉のウイルス。うん、そんなとこだ。聞かされたら、逃げることもできない。知っちまったら、引き返せなくなる。
自殺志願者が集うサイトで、<17>に心中を持ちかけられた徳永が、死に向かう当日、ひょんなことから、ケータイで書いていた遺書を送信したことから、メールを受け取った人たちが、彼を探そうとするものの……タイムリミットは24時間の群像劇を描くノンストップ・サスペンスの第二弾です。
うおお、興奮してきた!どんどんと話が大きくなっていく展開に、心奮えるものがある。
捜索隊はさらに人数が増えてくるんだけど、中には彼の願いを叶えようとする人も出てくるし、さらには野次馬のごとく、ただただ騒ぐ輩もいて、ますます混乱してくる展開にやられてたら、まさかたったひとつの異分子で、こんなにもサスペンス度が増してくるとは……。
おっとり司令塔なトウコが恐怖を味わい、やる気がないけど一番頼りになる男・笹浦が遭遇した災難は、本気でどうなるかドキドキの連続でした。ファブリの危険度は半端じゃないな。
しかもファブリが探すピンクのケータイがよりによって、こんな繋がりをしてくるなんて……ほんと先を読まずにいられない展開でした。
<17>の正体は未だ見えず、そこを利用するものまで現れましたが、ようやく徳永への手がかりがつかめてたどり着けそうになったところで、予想外な騒動が始まるからびっくりでした。なまじ人数が増えたから、連携のなさが足を引っ張る羽目になったこともあるし、さらに外からヤクザが入ってきたら、そりゃ……どうなるんだ、これ。
そして、今回のラストも、前巻に引き続き凶悪だったなあ。<17>の正体に気づいた少女は、<17>の問いかけにどう動いてくるのか、続きが楽しみでなりません。
ちなみに、すでに20人以上の登場人物がおりますが、個人的に好きなのは、枯野くんと亜希穂さんの組み合わせ。特に、ちょっとダメだった亜希穂さんが、枯野くんに恋してからの成長っぷりは素晴らしいですよね。勇気の心のシーンはほんと素敵でした。
ぜひともこの騒動が終わる頃には、カップルになってほしいと思ったので、絶賛応援中。頑張れ恋する女の子!
15×24 link2 (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-2)
新城 カズマ
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