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[新城カズマ] 15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った

画面をスクロールする。思ったとおり、メールの山だった。順に見てる最中にも、次から次へ……もちろん話題はただ一つ。

09:15:45 徳永が自殺予告!
09:16:02 どうする?止めに行く?
09:16:14 行くってどこへ

自殺志願者が集うサイトで、<17>に心中を持ちかけられた徳永が、死に向かう当日、ひょんなことから、ケータイで書いていた遺書を送信してしまい、さらにそのケータイをすられて……メールを受け取った人たちが、連絡の取れない彼を止めようと動き出すが、というお話。

これは面白い!
クラスメイトや同じ部活の人、はてはまるで関係ないけどメールを受け取ってしまった人たちが、徳永の自殺を止めるために動き出す、という展開なんですが、純粋に止めようとする人、解決すればヒーローだと思う人、お人好しな人、ゲーム感覚の人、仕方なしに動く人等、同じ目的をもってるのに、事情が異なると変な風に捻れてくるから、楽しくなってくる。

十人を軽く超える人たちの視点から物語が語られ、様々な推測を交えながら、ものすごく近づく人もいれば、逆に遠ざかる人もいて、もちろん、読者は一番情報を持っているので、繋がってはニヤリとし、遠ざかってはバカだなあと思ったりするわけですが(性格悪い)、時に思いもよらない方向へ話が進んでいくので、ページをめくる手が止まらなくなるんですよね。重要な手がかりを隠しちゃうとか、ああ……と思いつつ、納得できてしまうから困るんだ。途中で読書を止めざるを得なくなると、もどかしくてしょうがなかった。

いまのところ、一番の疑問は<17>は誰なんだろうってことですが、そのほかにも気になることがたくさんあるので、引きずり込まれますね。
しかも、このラストの引きは……!

読み終わったら、即二巻が読みたくなること間違いなしです。

あー、続きが楽しみ。

15×24 link1 (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1) - 新城 カズマ

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