「この学園の実質的な支配権を握ってるのは、生徒会なんだろ!教師すら、あの生徒会には逆らえないそうじゃねぇか!」
「しかも向こうは、生徒会長が天井院財閥の一人娘で、政界にコネを持っているんだ。超法規的措置だって執ってくるっていうのに、勝てるはずがねーよ!」
「もう残り二年間、ひっそりと貝のように暮らそう。大丈夫、俺、町中でセーラー服着て笑われるのも、結構慣れてきたんだ」
「あ、ああ。慣れれば女装も悪くないもんな」
「くぉらぁっ!お前ら、それでも男かぁっ!」
あたしが法律、あたしが正義 — 美少女だけど傲慢な生徒会長・神奈は、面白いからという理由で、男子生徒の制服をセーラー服にした。理不尽な命令に立ち上がった男たちは、策士・水樹を中心として生徒会に勝負を挑み……というお話。
とてもくだらないと思いながらも、頬が緩むのを抑えられない。この人の笑いのセンスって、ほんといいなあ。
「その方が面白い」というそれだけの理由で無理難題を押しつける神奈は、実のところ好きな子にちょっかいをかけたいが為の行動で、そのあたりにじみ出てるからニヤニヤしちゃう。もちろん、水樹のほうは気づかないわけですが。
で、制服を掛けての三本勝負。かくれんぼ、鬼ごっこ、デートというんだから、どのくらいのシリアスさかは推して知るべしなんですが、超バカだ!と笑ってたら、まさかの策士っぷりに驚く場面も(ごくまれに)あったりするから、油断できない。
水樹が卑劣な策士なら、生徒会側にいる水樹妹も負けじと姑息さを発揮して……という話ではあるものの、だんだんと、策よりラブコメに移行していくので、楽しいですねなんせ三戦目なんてデート勝負ですから、誰の思惑が動いてるのか容易にしれます。
勝負しているはずなのに、だんだんと普通に楽しんで、そして最後がもうたまりませんね。追いつめられているようで、実は……という感情が見えたのは良かったです。ちょーニヤニヤしました。
生徒会ばーさす!―お嬢様学園の暴君 (集英社スーパーダッシュ文庫 は 4-4)
番棚 葵
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