「よし、それなら一回と言わずにずっと活躍させてあげちゃいましょう」
「へ?」
「エミリちゃんを、正式にマナレンジャーのマスコットとして認めます」
「えええええっ?」
戦隊もの好きな教師・学美が結成した美少女高校生の戦隊マナレンジャーを活躍させるために、学美の脅迫と誘惑によって、悪の怪人をやることになった峰岸広瀬の受難の日々を描いたお話の第二弾(「プロジェクトMP」のMPとは、マッチポンプのことで、平たく言えば「やらせ」)。今回は、前回敵対した異次元よりやってきた妖精エミリの行き場が無くなり、広瀬の家に居候することになり……というお話。
相変わらず楽しいなあ。五人の女の子はみんな広瀬のことが好きで、でも広瀬はそのことに気づいてないという状態で、おとぼけな妖精・エミリが、みんなの役に立とうとして、恋の魔法をかけると……どうなるかは予想できる展開なのに、ついつい吹き出してしまうものがあります。やっぱこの人のセンスいいわ。
恋の騒動を引き起こしながら、町では別の騒動が発生していて、カップルの邪魔をしたり、肌を汚す怪人が出てくるとは、まこと微笑ましく思えますが、マナレンジャー+なぜか手助けする悪の怪人・広瀬の戦いもアレですよね(なんだよ)。
物足りなさといったら、五人いる女の子それぞれがあまり目立たなかったことかな。メインヒロインらしき綾は、結構いいポジションにいたんだけど、他の女の子はあまり印象に残らなかったように思える。まあ、今回のお話のメインは、エミリだからかもしれないけど。
自分の次元に戻れないエミリを気遣うあまり、ひょんなことから距離を感じさせてしまい、すれ違いが生まれてしまうところは、それまでの明るさが一変して、ちょっときゅんとさせられたけど、すぐさまひっくり返して、えーいとやってくれるところが、このシリーズらしくて良かったです。最後ちょっと物足りなくもあったけど、いつもの日常に戻ってホッとさせられました。
プロジェクトMP 2 (2) (集英社スーパーダッシュ文庫 は 4-3)
番棚 葵
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