Home > ライトノベル > [片山憲太郎] 紅 kure-nai ~醜悪祭~ (下)

[片山憲太郎] 紅 kure-nai ~醜悪祭~ (下)

外枠はハッキリしていても、核心部分は空っぽ。半分どころか、まだ尻尾を掴んだに過ぎまい。
しかも、これ以上捜査を進めるなら、あの赤毛の怪物をどうにかする必要がある。
いまさらながらに、真九郎は痛感。
これは過去最年少の依頼人が持ち込んだ、過去最大の仕事なのだ。
この難関を、自分は越えられるのだろうか?

新米揉め事処理屋の高校生・紅真九郎が、七歳のお嬢様・紫とはじめて迎えるクリスマスの前に、凶報と依頼が舞い込んできて、というお話の後編です。

ああ、なるほど。あちこちの感想サイトで「これはひどい」タグがつけられるのはわかりますね。本編が120ページぐらいしかなく、しかもお話が終わってないどころか、最終決戦直前の、さあいくぞ!というところで終わるって、どんな下巻……。この後、下巻 part2でも出るのかしら。

ともあれ、超絶体絶命の上巻からの続きです。いったいどうなるかと思ったけど、謎の手助けと、相手の気まぐれで、かろうじて逃げることができたわけですが、かなりボロボロですよねぇ。見下した笑みのイラストが嫌らしいったらないですが、それを甘んじて受けざるを得ない状況が、悔しいですね。

これからどうするかということについて、あせるような、でも先行きが見えずぼんやりとするような真九郎でしたが、そんな彼の目を覚ましてくれる銀子さんが素敵です。常に変わらぬ姿勢は、側にいる人に、特に不安定な生活をする人には、まぶしく見えるでしょうね。時に厳しい言葉をかけられても、素直に頷いちゃう気持ちがよくわかる。
巻頭に銀子さんの読書姿がイラストかされてて、すっごい良いです。うふ。

ちなみに、上巻で可愛い姿を見せてくれた夕乃さんは、今回も可愛かったです。出番が少ないのに「幸せ日記」で、僕の心を掻っ攫っていってくれました。素敵。

クリスマス直前の平和な時間が終わりを告げたのは、星噛の娘からの招待があったからなんですが……、いや、ほんと醜悪だわ。あまりにも残酷な事実には、人の命をなんとも思ってない所業には、真九郎でなくとも怒りに震えることでしょう。
だからといって、圧倒的力の差が埋まるわけではないですが、倒れることがあっても、たったひとつの思いを胸に、立ち上がる姿が良かったです。

ほんと面白かっただけに、さあ、これからってところで終わるのが、すっごい残念でなりません。

紅~醜悪祭 下 - 片山 憲太郎

紅~醜悪祭 下
片山 憲太郎

集英社(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[片山憲太郎] [紅 kure-nai 感想一覧] [スーパーダッシュ文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [片山憲太郎] 紅 kure-nai ~醜悪祭~ (下)

Trackback:3

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2381
Listed below are links to weblogs that reference
[片山憲太郎] 紅 kure-nai ~醜悪祭~ (下) from booklines.net
紅(4) from Alles ist im Wandel 2008-04-28 (月) 13:02
紅‾醜悪祭 下 (3) (集英社スーパーダッシュ文庫 か)片山 憲太郎 集英社 2008-04-25売り上げランキング : 21Amazonで詳しく見る...
[読了]紅 †醜悪祭†<下> from だい亜りー 2008-05-02 (金) 14:22
紅‾醜悪祭 下 (3) (集英社スーパーダッシュ文庫 か 9-7) 片山 憲太郎 集英社 2008-04-25 あらすじ ...
紅―醜悪祭 下(4) [片山 憲太郎] from ちょいヲタ?バスタア日記 2008-05-05 (月) 19:50
紅‾醜悪祭 下 (3) (集英社スーパーダッシュ文庫 か 9-7) posted with amazlet at 08.05.05 片山 憲太郎 集

Comment:2

bergon 2008-06-05 (木) 14:56

こんにちわ。はじめまして、ではないのですが
大分に一度おじゃましたきりのbergonと申します。
このとんでもない終わり方をした下巻ですが、
先日発売されたファンブックに続きが載ってました。
「祭りの後」という題で13ページほどの物でしたが
その後の話やあの人がどうしていたかなど簡単に
ではありますが説明されていました。
アニメ版が好きでなければ買うほどでもないので
よかったら立ち読みしてみてくださいw

deltazulu 2008-06-10 (火) 07:07

こんにちは。
ファンブックに続きが載ってるという話を聞いて、ぱらぱらと立ち読みしてみました(小説だけ)。
…・・・やっぱり物足りないです(笑)

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [片山憲太郎] 紅 kure-nai ~醜悪祭~ (下)

Search
お気に入り

左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


わくわくするような大冒険がしてみたいな

時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)時載りリンネ! 2 (2) (角川スニーカー文庫 203-2)

本を読むことで、滋養と時を操る力を得る「時載り」一族。読書よりも遊ぶことのほうが大好きという、おしゃまな女の子・時載りのリンネと、彼女に振り回される男の子・久高が繰り広げる冒険物語。どの年代の人が読んでも楽しめる最高のジュブナイルです。→感想


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top