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[赤井紅介] パーフェクト・ブラッド 2 恋する魔女と、シアワセの魔法

クラスメイトの透華が、実は魔法士で、対魔法士犯罪機関アミュレットに所属している「炎の魔女」だった……ということで、透華に命を救われて、その騒動で「原書」の力を手にした祐樹が、透華とコンビを組むお話の第二弾。今回は、結社に襲われて、アミュレットに助けを求めてきた少女サーニャが、実は原書の持ち主で……というお話。

いやあ、楽しいなあ。透華と祐樹の関係がたまりません。
つい先日まで、魔法の力で一定の距離以上離れることが出来なかっただけに、魔法が解けてからは、どんな距離で接すればいいのかわからなくなるところに、ニヤニヤです。微妙な距離を開けて隣同士に座るところとか、お互い意識しすぎてる様子が伝わってきて、ああ、楽しい。

手を出していいものかどうか迷う祐樹の様子も面白いけど、普段はツンとしながら、明るく積極的なサーニャが祐樹にくっついたり、あるいは、お嬢様である雪子が、子供っぽくも真っ直ぐな好意を祐樹に示したりすると、嫉妬する様子を見せてくれる透華が最高でした。言い訳……する仲じゃないはずなのに(今のところ)、なんか言い訳しちゃう祐樹の様子に、クスクス笑いが止まらなかったです。

とまあ、ふたりの様子はさておき、原書を持つサーニャを保護したことで、結社が彼らに襲い掛かってくるわけですが……うーん、なんでこういうとき、敵対する人は、自分語りしちゃうのかな。トドメをさせるところでも一歩退いたり、妙に挑発する様には、構って君なオーラを感じて、ちょっとアレだったんですけど、それだけ「バーサーカー」を持つ祐樹に、共感するものがあったのかなあ。

相手の思惑とかがはっきりしないところもあったおかげで、いろいろギクシャクしてて、そのあたり物足りなかったんだけど、憎むべき敵がいつの間にやら、ライバル関係っぽくなってきたところは、結構よかったです。ひょっとしたら、何かのときに共闘とかできるんじゃないかしらと期待したくなりました。決して、結社のタオに付き添う「ジャックザリッパー」な少女が好みだったからとか、そんなんじゃないですよ。たぶん。

ともあれ、「バーサーカー」という原書を取り込んだことで、自分の力を恐れつつ、それでいて自分の力を過信して、独りよがりとなっていた祐樹でしたが、そんな彼の迷いを吹き飛ばしてくれた透華の言葉が、とても良かったです。イラストと相まって、ああ、素敵。

今回の出来事で、二人の仲もさることながら、アミュレットの信頼関係みたいなもの出てきたので、今後ますます……と思ったけど、ちょっと微妙な存在もいるみたいですね。これはとても気になりますが、さてさて?

パーフェクト・ブラッド (2)- 赤井 紅介

パーフェクト・ブラッド (2)
赤井 紅介

集英社(文庫)
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