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[穂邑正裕] ガン×スクール=パラダイス!

全校生徒強制参加のゲーム「ガンスター」が学園祭に合わせて開催される時。幼なじみである少女・美久から、衝撃の告白を受けた。なんと学校を辞めるというのだ。それもつまらないからという理由で。彼女の考えには、いまいちわからないものがあったが、「ガンスター」の優勝者には、校則をひとつ、自由に決められることが許されることを知った晃太は、美久が学校を面白いと思えるような校則を付け加えればいいのではないかと、優勝を目指す決意をしたが……

第6回スーパーダッシュ小説新人賞佳作。

全校生徒に支給されたバッジを最も多く集めたものが勝者となる「ガンスター」をめぐる騒動を描いたお話ですが、バッジ集めや生徒同士が銃を持つってことで、思わずハンター×ハンターのハンター試験やバトルロワイヤルを連想してしまいますね。実際そんな感じの物語なんですが、銃といっても、モデルガンという扱いなので、死者は出ず(出ないのが不思議なぐらいひどいけど)、悲壮感は無いです。むしろコメディテイストよろしくなガンアクションものでした。一応ラブもありましたね。じれったくて、もどかしいったらありゃしないやつが。

読んでいて面白かったのは、いろいろ細かなネタが詰まってるところでしょうか。たぶん、僕が気づいてないところもあるんだろうなあ。会話とか登場人物の性格とかに、「どこかで見たことあるような……」というシーンが多くて、思わずにやりとさせられます。奇麗事を言いながら、銃を乱射する「ターミネーター」こと優等生誠は、一番グダグダだったときのSEEDのキラに見えたのは、僕だけじゃないはず(と思いたい)。そういったお遊び(であろう)と思える箇所が随所にあって、それがまた面白い。「自分、不器用ですから」ネタは、だんだん飽きてったんだけど、だんだん面白くなるから不思議。

ただ、いろいろ物足りないところもありました。個性豊かな生徒たちが、ひたすら銃を撃つお話の中で、友情やら裏切りやらが描かれていくんですが、もうちょっと深く入り込んでくれたらなあ。ページ数が多い割りに、熱くなれるような展開がそれほど無くて、読むのが大変と思ってしまう。
あと、せっかく「運動部同盟」と「委員会連合」とその他集合体みたいな勢力分けもあったんだから、謀略的なものがあってくれたら……と思ったのは、単に僕の好みです。はい。

とまあ、いろいろありましたけど、まあまあ面白かったです。さりげない恋愛要素も、最後はお互いの思いを確かめ合って終わってくれたので、良かったかな。

ガン×スクール=パラダイス!  - 穂邑 正裕

ガン×スクール=パラダイス!
穂邑 正裕

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