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[柊ハルヤ] クライム・ハウンド

ライコット王国の自警組織「クライム・ハウンド」の見習い生のうち、唯一の女性であるユリィナと、最も強くないフリッツは、考査試験に合格し、仮免記章を手にした。
ある夜、辻斬り事件が多数発生したため、仮免の身でありながら、現場に向かったユリィナとフリッツだが、そこで、行方不明となった王大使と出会い……

「クライム・ハウンド」の見習い生であるフリッツが、仲間と共に辻斬り事件を追うお話です。まだまだ、実力などに未熟なところがあるフリッツですが、理想を追う真っ直ぐな性格がとてもいいですね。これは隊長であるリーデムや副隊長のルグリアンあたりの影響を受けているんだろうなあ。
そんなフリッツと、真面目な女の子のユリィナ、ちょっと破天荒なデュリックスの三人でちょうど一人前ぐらいというバランスが、今回の物語にとてもぴったり合っていた気がします。

ただ、フリッツやユリィナを目立たせるために(かどうかはわかりませんが)、隊長やら他の人間やらの能力が、だんだんと引き下げられている感じを受けたのが、ちょっと不満です。まあ、ほんの数日で見習いの人間が成長するわけがないのはわかりますが、魅力が減ってしまうのは、ちょっとね。

そのあたりを一番感じたのは、黒幕かなあ。いえ、いい感じだったんですよ、はじめは。それがだんだんとヘタレてきて、雑魚キャラっぽくなってしまって、なんだよと。おかげで、どうにも盛り上がりきれない感じでした。戦闘シーンがちょっとわかりにくかったのもあるかも。
デュリックスの死んだふりからの卑怯な技は、あの場面では最高のタイミングだっただけに、もっとうまく魅せてほしかったなあ。

最後は、まあお約束という感じではありますが、もうちょっと距離があってくれるとよかったかも。ユリィナに限りませんが、登場人物たちの内面がもう少し見えるようになってくれれば、もっと面白くなるだろうなあ。
とはいえ、決して悪いものではないので、今後に期待かな。

クライム・ハウンド - 柊 ハルヤ

クライム・ハウンド
柊 ハルヤ

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Comment:2

ジャラル 2006-12-27 (水) 13:29

豪快な隊長と冷静な副長という、どこぞの団体から定番となった構成のチームに加入して・・・ですが、肝心のクライム・ハウンドという組織についての説明(それこそ新撰組なのか、町奉行所なのか)があまりなされていないのが気になりました。ひょっとしたら、この話はシリーズの第二巻に予定されていたのでは? キャラクターが良い意味で「立っている」分、次巻を期待したいものです。

deltazulu 2006-12-28 (木) 09:04

確かに組織の説明はあまりなかったですね。デュリックスの話もちょっと唐突感があったので、二巻だといわれると、ああなるほどと思ってしまいます。
このあたりの説明が次の巻であったりすると、嬉しいですね。

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