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[豊野穂稀] 天仙物語

罪人の魂を封じ込めた瓢箪が盗まれた。警備の仕事をすっかり忘れていた采光は、仙人の資格を剥奪されてしまっただ、仙人長の計らいにより、盗まれたものを取り戻す事で、処分が取り消されることになった。
仙人のときでさえ叶わなかった相手に、人間の身でどうすればいいのかと思ったが、同期の仙人である青鈴がサポートとして付くことになって、とりあえず下界へ向かったが……

お調子者の采光とまじめな青鈴のコンビが繰り広げるドタバタコメディってところでしょうか。
う~ん。初めから最後まで、だいたい同じテンションで進むので、盛り上がる場所がちょっと足りないです。ストーリィとか悪くないんだけどね。すべてが平均的という感じだったので、何か特出するものが欲しかったかな。

個人的には、主人公の采光が好きになれなかったので、ノレなかったというのもあります。怠惰な性格は嫌いじゃないんですが、魅力あるかといったら、ちょっとね。

逆にヒロインの青鈴は良かったなあ。生真面目で融通が利かない女の子。始めはそうでもなかったんですが、物語が進むに連れて、采光が気になる存在であるという様子が伝わってくると、楽しくなってきます。
ただ、ふたりでいるとドツキ漫才ばかりなのが、もったいない感じでした。もうちょっとふたりの親密さがわかるような描写が欲しかったです。

第五回スーパーダッシュ新人賞最終選考作。

天仙物語 - 豊野 穂稀

天仙物語
豊野 穂稀

集英社(文庫)
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豊野穂稀

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