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[九品田直樹] からくりの闘姫

壊れた等身大の人形を見つけてしまったからには、直すしかない。人形職人の祖父を持つ神護が、精密に作られた女の子のからくり人形を家に持ち帰って修理をしたら、なんと次の日に、生身の女の子に変わっていた!
ひなと名乗る女の子は、ダキニと呼ばれる負の力を使う人形に破壊されたらしいが……

人形たちの過去の因縁と、忌まわしき人形との戦いが描かれる物語。というよりは、男の子の妄想ちっくな物語という感じ。ひな人形が生身の女の子になってしまうなんて、なんていうかアレですが、エロシーンとかは無く、初々しき恋愛もの(?)ですね。
時系列がいったりきたりするので、ちょっとひっかかりますが、オーソドックスな展開なのでわかりにくいということはないですね。

意思を持ってしまった人形のひなと意思を与えてしまった神護の関係は、結構良かったなあ。単純にひなを気に入ってるだけかもしれないけど。覚悟はあっても神護から離れがたいところとか、ベタだけど好きだったり。
さりげなくひなを応援する姉も良かったけれど、頑固者のようで、借りはきっちり返すじいちゃんが渋かった。実はツンデレなのには笑いましたよ。
心を込めて作られた握り飯についての描写には、心が温かくなって、感謝の気持ちが生まれてきますね。

ただ、ご都合なところが多分にあって、特に戦いの最後とか興ざめしちゃう展開もありました。説明し切れてない(あるいはし過ぎてる)ところとかも多くて、全体的に盛り上がりに欠けるところがあります。
人形同士の戦いを楽しむというよりは、ひなと神護と、周囲の人々の関係を楽しめば、そんなに悪くないかなと思ったりするんだけど、もうちょい頑張ってほしいかな。

からくりの闘姫 - 九品田 直樹

からくりの闘姫
九品田 直樹

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