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[七月隆文] ラブ★ゆう

ゲーム内のヒロインである勇者ロザリーが現実にいたらなあ、と俊が空想したとたんに、画面からロザリーが抜け出してきた。しかも、俊をゲーム内で登場する竜神精のシュンと勘違いしているようで、花嫁になると言い出す始末。
美人で一生懸命でレベル99の勇者だが、かしこさだけが 40というロザリーは、こちらの世界でゲーム内と同じような行動をするので……

レベル99(かしこさ40)の女勇者と高校生の少年が世界を超えて出会ったしまったラブコメ。
ものすごくおバカな設定だったので、あまりの頭の悪い展開に、はじめの数ページで読むのをやめようかと思いましたが、気がつけば読み終わっていました。

いきなり人の家のタンスをかき回すようなゲーム内っぽい行動は初めだけだったなあ。二話目以降は、こっちの常識を知らないという程度の行動しかなかったので、目立たなくなっていったのがもったいない。
というか、ヒロインであるロザリーよりも、サブヒロインであろう従姉のみことや、撫子が目立ち過ぎです。テンプレと言ってもいいぐらい「お姉ちゃん」「ツンデレ」なのに、妙に印象的なのはなぜかしら。単にぼくがツンデレ好きだから?う~ん。

とはいえ、いい場面もありました。
個人的に一番気に入ったのは、ロザリーが UFOキャッチャーでぬいぐるみをとる場面ですね。はじめて、彼女が勇者なんだなと思ったシーンでした。勇者の強さとは、戦う力ではなく、人への幸せを願う力なんだなと、心が温かくなりますね。

頭を空っぽにしていると、楽しめるかもしれないし、投げつけたくなるかもしれない。息抜きの一冊といった感じともちょっと違う気がする。
微妙微妙と思いながらも、たまにクスっと笑っている自分がいるってことは、ある意味気に入ったのかもしれません。

ラブ★ゆう (集英社スーパーダッシュ文庫) - 七月 隆文

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