痴漢に間違われた。筆箱に入っていたペンがすべて折られていた。
椅子に画鋲が置かれていた。不幸の手紙が来た。無言電話が続いた。
ひとつひとつは些細な嫌がらせだが、まとまると精神的疲労は大きくなる。
ジュウの身の回りだけでなく、他の学校でも似たようなことが起きているらしい。
「これは、いうなれば『幸せ潰し』ですね」
何かしら幸せと考えられる人が狙われている嫌がらせ。そう推測する雨。
こういったものは無視するに限る。
だが、光の受けた屈辱のため、ジュウは動き始めた!
稚拙な論理も想いの強さによっては、強固なものになるのかもしれない。
同時に遊び感覚でやれてしまう人間もまた恐ろしい。
人の本質を顕著に表すのは、その死に様だよ。悲しい死か、哀れむべき死か、報いとしての死か。傷一つない体で死んでも醜悪な死があり、指一本しか残らなくても胸を打つ死はある。
幸せを求める者たちの末路ははたしてどうなんだろうか。
相変わらずのトリックは健在。
ちょっと予想がついてしまうけれど、価値は下がらない。
そこへ導くまでの物語が秀逸なのだから。
相変わらずの質の高さと面白さを嬉しく思います。
今、一番期待している作家のシリーズ第三弾。
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片山憲太郎 / 電波的な彼女シリーズ一覧
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