「支部長さんっ!こっちです!!」
「おおっ!」
かがり火のあいまに、二頭の馬と乗り手が見えた。
地面まではまだかなりの距離がある。グッと一瞬ひるむ。
ええい、かまうものか!
「いま行くぞ、流星号―っっっ。おまえのためなら、私は鳥になれる……っ!!」
力はあるけれど性格に難のある魔術師エイザードと、彼のもとに集まった個性豊かな女の子四人のお弟子さんが繰り広げる修行と騒動を描くシリーズの第八弾。今回は、ファリスと支部長さんが、馬術競技大会参加するため、オーガンの街を訪れたら、そこでは伝説の大泥棒<ウォルスの霧>が暴れていて……というお話。
ああ、面白かった。どちらも真面目だから、どうなることかと思ったけれど、喜怒哀楽が激しい支部長さんとフォロー役に回りやすいファリスは、意外にいいコンビですね。
やってきたオーガンの街は、活気づいているけれど、同時にスリやら何やらで油断も隙もないところになってて、ある意味隙だらけな支部長さんが、大切なものをスられて、挙句の果てに、大泥棒に間違われるんだから、災難でした。よりによっての怪しい行動をしてたことが原因なんだけど、彼を知ってる人ならなんでそんなことしたかわかるから……「背中についたゴミ理論」とはよくいったものだ(にやり)。
そんな支部長さんの無実を証明するために、ファイスが動くんですが、いろんなところで、これまでの経験が生かされて行くところが素晴らしかったなあ。カードとかいい伏線ですよね。ファリスはドキドキだったけれど、こちらはにやりとさせられるばかり。
大泥棒の正体は?というあたりから、悪人たちの思惑が見えてくるんですが、暗い過去を持つ男たちと、利発でパパ大好きな少女と、その他もろもろいろんな人の気持ちが入り組んだけれど、不器用なふたりが力を合わせたら、こんなにも素敵な笑顔を守ることができるんだから、ほんと良かったです。
ファイルが本気で怒ったり、支部長さんが空を飛んだり(?)、いろいろな二人を身られて大満足。戻ってからも、何か二人でやってくれたらうれしいな。
楽園の魔女たち―大泥棒になる方法 (コバルト文庫)
樹川 さとみ
関連エントリー
[樹川さとみ]
[コバルト文庫]
[ライトノベル]
Home > ライトノベル > 楽園の魔女たち 大泥棒になる方法 / 樹川さとみ
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3541
- Listed below are links to weblogs that reference
- 楽園の魔女たち 大泥棒になる方法 / 樹川さとみ from booklines.net







