あああ、ブルータスよ、おまえもか。
どうしてあたしの周囲には、こう普通じゃない、オタクな女ばかり集まるのだ。
しかもよりによって、この八重垣姫まで。
葉子に匹敵するほどブリザードな人だと思っていたのに。
優雅な高校生活を目指していたはずが、グラウンドホッケー愛好会に入ったことから一転、部活まみれのサバイバルな高校生活を迎える女子高生たちのお話の第二弾。今回はゴールキーバーを勧誘せよという先輩の命令に従って、クールで無愛想で孤高な存在である「姫」こと八重垣さんに声をかけたら……というお話。
いやあ、楽しかった。
部員数が少ないから、新たに部員をということで、ひょんなことから姫を誘ったものの、無表情だからやる気があるのか楽しいのかさっぱり分からずで、そんな状態だから、誰もやりたがらないキーパーをどうやって引き受けさせるか悩むハメになるんですが、ここで動くスイがやばかった。
孤高の人だと思っていた姫が、実はヅカのファンだってことを知ってからの策士っぷりには、おぬしも悪よのう、と言いたくなること請け合いです。
それにしても、どちらかといえば取っつきづらい印象だった姫が、たったひとつの出来事から一気に可愛くなっていくところがニヤニヤでした。
今回はもう一つ恋のお話があって。男子校との交流会で知り合った人とスイがいい感じになり、それを妬むキリコの、ひとりだけ幸せにさせてたまるかと言わんばかりの執念には、笑いが止まらなかったけど、彼女は彼女でちょっと素敵な男の子に声をかけられて……というあたりから見せられる揺れる乙女心が楽しい。
でも、まあ、揺れる恋心ですから、とある出来事があってから落ち込むことになっちゃったんですが、この時に組まれた練習試合模様が素晴らしく面白かった。
相手のプレイにキレたスイの猛攻撃と、スイに挑発された要が突っ走り、さらには鬱憤を晴らすかのようなキリコのアタックっぷりがもう!殺気立つ試合模様に、おいおいスポーツマンシップは!?とツッコミながらも笑いながら読んでました。
きっと相手の選手たちは、ちょっとしたトラウマになったんじゃないかしらと思わなくもない。
恋愛要素が絡んだおかげで、グラホ模様が若干短くなってしまったのは、個人的に残念でしたが、大いに楽しませていただきました。もっと続きが読みたいけど、これ以降、出てないんですよね?残念すぎる……。
女子高サバイバル 純情可憐編 (コバルト文庫)
須賀 しのぶ
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