「<オマエたちは、なに!?なぜアタシの邪魔を……!!>」
「おだまり、この妖怪変化。ここまで世間と他人に迷惑をまきちらしておきながら、何故だなんておこがましいッ。いつまでも見苦しくゆらゆらクネクネしてないで、とっとといさぎよく土に還っておしまい!」
力はあるけれど性格に難のある魔術師エイザードと、彼のもとに集まった個性豊かな女の子四人のお弟子さんが繰り広げる修行と騒動を描くシリーズの第六弾。今回は、税務員が押収した呪いの壺の封印が解け、呪われてしまった男(自覚なし)の呪いを解くために、マリアを筆頭にお弟子さんたちが奮闘するお話です。
超楽しかった!
非科学的なことは一切信じないヴェラトラムさんを何とかして守ろうと、知恵を絞ったら、マリアを送り込むのが一番だってことで、家政婦マリアが誕生してたけど、ああやっぱり明るい彼女は最強です。ヴェラトラムには小生意気な甥っ子がいたのに、どんな嫌味も明るい笑顔でスルーされて、気がつけば彼女に乗せられてしまっているんだから、いやはやすごい。
そして、マリアが子どもを(無意識の内に)手懐けている間、策士サラによって暗躍させられる殿下……素晴らしい……。情報収集のために、時に偶然を装い、色気を振りまいたりとか、楽しすぎる。まったくこの二人はいいコンビだよな!
いえ、もちろん、活躍の場があまり無かったけど、地味に被害者を守ってたファリスも素晴らしいんですのよ。うん。
今までになく、エイザードの、本人すら気づかぬツンデレ模様も見えたりして、すこぶるよかったですが、呪いを解く話からまさかの恋愛相談になり、気づけば呪いをかけてる蛇女さんに同情させられたりするから、素晴らしい。 呪いなんてものを出しながらも、いい意味で悪い話にせず、気持ちよく楽しく読ませてくれました。いや、ほんと楽しかったです。ニヤニヤしっぱなしでした。
そして何より、今回も支部長さんの挨拶が聞けてよかったです。やっぱアレ聞かないと、楽魔女読んでる気がしないですよね!
楽園の魔女たち―この夜が明けるまで (コバルト文庫)
樹川 さとみ
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