あたしは怒りに燃えつつ、ハーフラインに並ぶ。
くそー、負けてたまるか。
何があっても、ぜったい勝つのよ。
そうよ、試合なんて気迫よ気迫。ぜったい勝とうと思ったほうが勝つのよ!
憧れのマルガリータ女学院には入学できなかったけれど、部活まみれの中学時代とは違い、優雅な高校生活を夢見ていた桐子。ところが、BL小説好きの親友・翠に引っ張られているうちに、その姉・要がつくったグラウンドホッケー愛好会に入会させられて……優雅から一変、サバイバルな高校生活を迎える女子高生のお話。
須賀さんの作品でサバイバルってタイトルがあったら、ライフル銃を構えた女子高生が出てくると思っても間違ってないよね?あまりに心当たりがありすぎて、あとがきに思わず笑ってしまいました。
それはともかく、生々しい女子高模様に思わずニヤリとさせられることがありますね。異性の目がないから……とは良く聞きますが、ばっさばっさとスカートで扇ぎながら、テンション高いやり取りが、とても楽しい。ちょっと怖くもあるけど(笑)
そんなかしましい女子高生活が、だんだんとスポ根になっていく展開が面白い。
中学の頃はスポーツ三昧で、自分の時間が持てなかったからと、高校では帰宅部やってたキリコは、ユニフォームの可愛さや、憧れの女学院との繋がりを求めて、グラウンドホッケー(アイスホッケーの地上版)をやり始めるけど、練習辛くて、やめようやめようと何度も思ってたのに、ある日から人が変わったように練習の鬼になる様がいいんですよね。やっぱ負けず嫌いな人は、強くなるよ。
キリコの親友・スイもまた個性あふれる人で。BL語りが始まると止まらない熱さを持つ彼女は、キリコについてきて一緒にグラホを始めて、キリコよりも粘り強くなるんだから、わからない存在でした。廃部の危機のときに向かっていったとき、とても感動したのに……あの感動を返してくれと言いたい。
廃部の話が出始めたときから、展開は予想できましたが、ここからの戦いが熱いし、格好いいし、まったくもって素敵なお嬢様たちだよ。オチも最高でした。
さて、今回はキリコもスイも、まだ素人同然って感じでしたけど、次なるお話では、もう少し成長した姿を見ることができるのかしら。楽しみですね。
女子高サバイバル (コバルト文庫)
須賀 しのぶ
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