巫女として、彼女は使命を受け入れて、まっとうしている。
ハルセイデスにしてみれば、そんなシーカの悟ったような態度はまるで死ぬ気まんまんでいるように見えるのだ。冗談じゃない。そんなにかんたんに死なれてたまるか。守ると決めた人間を、ふたたびうしないたくはない。
優秀だけど堅物な軍人ハルセイデスが、ノーテンキなシアシーカ姫を総長をして守りながら、個性的な部下と共に旅をするお話の第六弾。今回は、中央本庁の事情に詳しいという左遷された男・ノイエを訪ねて、辺境の地へと向かうお話です。新章スタート!
読んでて思ったのは、ハルさんの態度が変わったなーってことですね。シーカーに対して、余裕がでてきたというか、信頼度があがってるようで、内心ではあるものの、彼女を認めるような様子が伺えて、ニヤニヤしちゃいます。団員の様子がおかしいことに気づいたとき、シーカーに任せるなんて……ねぇ?
ただその分、シーカーに仕えるという態度がより強固になってきているようにも思えますが。
ノイエを訪ねたとき、なかなか心を明かさない彼を、どう扱うのかってところは、ハルさんらしくなく、でもらしくあることも見えて、ちょっとやるせなくなる。かつて、仕えた人を失った出来事というのは、ハルさんにとって決して癒えない傷になってるんだなあ。
シーカーがそのあたりどこまで気づいてるのかわかりませんが、いかんせん、彼女も「巫女」としての事情というか諦めがあるのなので、手をさしのべる事を期待するのは難しいのかなあ。いっそふたりで……とは、団員たちも思ってるんじゃないかしら。まったく。
拗ねたハルさんがピッーと吹いた指笛が、モヤモヤしたものを吹き飛ばしてくれるとうれしいですね。
べ、別に拗ねてるハルさんが可愛いとか思ってないですよ?
にしても、また団員の秘密がでてきたか……。
おそらく敵対することはないだろうけれど、思い過去が見えてきそうで怖いです。
グランドマスター!―あらたなる旅立ち? (コバルト文庫)
樹川 さとみ
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