燃えていく愛の言葉を見つめながら、シャーロックはクリスを想った。
ふたり以外は誰も知らない。なんのうしろだても、約束もない。気持ちだけの恋人。
大きな風を吹き込むのは、まだ早い。
壊れないように、消えないように。ていねいに。
小さな炎を守るように、守らなければならない。消したくない。
仕立て屋と公爵家の御曹司の身分違いの恋を描いたお話の第十一弾(短編入れると十三弾)。今回は「薔薇色」にドレスを注文していった男の手引きで知り合った女優シリルに振り回されていくうちに、クリスが闇のドレスに近づいていって……というお話です。
ああ、もどかしい!前回あそこまで近づいたのに、どうしてもう一歩踏み出さないかなあ!
と文句をつけながら、ふたりの関係に目を話すことができない僕がいる。両思いであることがわかって、初めての手紙のやり取りとか、とても微笑ましくて、パメラじゃなくても、二人の恋を温かく見守りたい気持ちになってくるんですが、順調に進めば進むほど、不安を感じるから困ります。手紙のやり取りや、短時間のデートを重ねる度に、相手への思いが募っていくところとか、これ以上なく伝わってくるから……結婚は難しく、でも愛人という形はとりたくないというシャーロックの気持ちはわからんでもないけど、いい加減、何らかの形を決めないと辛くなりそうな気がする。
とまあ、二人の甘いのに切なくも感じるやり取りを見つつ、闇のドレス方面も動きが見えてくるんですが、うーん、ギルレイやコルベールが何を考えているのかよくわからないので、何とも言えない展開でした。ドレスを作らせようとしてるように思えるけど、そのわりには中途半端な気もするし……。このあたりはいずれ見えてくるかもしれませんが、それよりクリス、せめてシャーロックには打ち明けようよ。闇のドレスという問題があるから言い難いのはわかるけど、母親を想う気持ちを伝えれば、シャーロックだってわかってくれると想うんだけどなあ。
おかげでまた相手を逃し、自分も深く傷ついてしまうんですから、まったくもう。
まあ、個人的には一番情けないと思うのは、シャーロックですけど。
最後、落ち込んでたクリスから、なんで目を離すかなあ。せめて、愛する人のぬくもりを感じることができたら、また違った結末を迎えられただろうに。
近づきそうになったら離れてしまうを繰り返す二人ですが、そろそろ過去や未来と向き合う機会がないと、先へ進めないようなような気がします。クリスから言うか、それともシャーロックから言うかわかりませんが、ふたりで道を探してくれるとうれしいですね。
恋のドレスと約束の手紙 (コバルト文庫 あ 16-21 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー)
青木 祐子
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Comment:2
- りる 2008-09-07 (日) 21:43
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こんばんは。
いつも楽しく拝見させていただいてます。
感想リンク、ありがとうございますw
TB送らせていただきました…って、
スミマセン、わりといつも送ってしまうのですが(笑)、
きちんとご挨拶させていただこうと思い、コメント致しました。
これからも、楽しみにしています。 それではw - deltazulu 2008-09-08 (月) 21:38
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こんばんは。
こちらこそ、勝手にいろいろリンクさせていただいて、ご挨拶してませんでした。
いつも拝見させていただいてます。これからもよろしくお願いします。TBは気にせず、いつでも送ってくださいねー。







