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[今野緒雪] マリア様がみてる キラキラまわる

お別れ会を行った次の日。祥子さまと一緒に遊園地へ行くことになっていた祐巳の気持ちは、どんどん盛り上がっていたが、出かけにいろいろあって、遊園地へ着くころには、ぐったりと疲れてしまった。それでも、まだ一日は始まったばかりと、気を取り直してチケットを買いにいったら、そこには、黄薔薇姉妹と、白薔薇姉妹、さらに蔦子×笙子ちゃんのペアがいたのだ。何ともいえない重苦しい雰囲気に包まれながら……

祥子さまの呼びかけで、みんなが遊園地へ行くお話なんですが、どんなうふふな話になるのかと思いきや、全員が全員、問題を抱えてやってくるとは。楽しいはずの場が、どこかぎくしゃくしつつ、それでもみんながいるから、どうにか回ってる雰囲気は、見てみてハラハラもしたり、でも楽しくもあり。

黄薔薇なところは、由乃がぷんすかしてるといういつものことだからどうでもいいとして、白薔薇はちょっと思い出来事だったな。本人は本当に気にしてないんだと思うんだけど、それでもやはり繋がりというのは、大きなものだと思うから、突然聞かされてショックを受ける乃梨子の気持ちもわかります。
自分の気持ちの整理できないまま、志摩子の気持ちを理解しちゃったから、もやもやしたものが残ってしまった乃梨子だったけど、慈しむように微笑んでスッと心を落ち着かせてくれたのは、さすがはお姉さまだなあと思いました。この二人の関係は、ほんと好き。

個人的に、一番好きなエピソードは、蔦子×笙子ペアかな。笙子の舞い上がりっぷりは、最近のマリみてでは見られない初々しさで、思わず微笑んでしまいます。まあ、ちょっとしたアクシデントのおかげで、笙子としては気まずいものがあったかもしれないけれど、蔦子からしたら、むしろ、今までにない楽しさを味わえたんじゃないかな。普段大人な印象があった蔦子さんの思わぬ内心が聞けてよかったです。
それにしても、笙子ちゃんのツボ入りっぷりは楽しいなあ。こっちまで笑いたくなる。これも蔦子さんが側にいるからなんでしょうね。
さりげないアシストをしてくれた笙子のお姉さんと、蔦子の伯父さんグッジョブ!

今回は柏木さんがキザなセリフをかましまくってくれて、思わず鳥肌が立ちそうになりましたが、セリフという点で言ったら、一番良かったのは、瞳子の一言ですよね。可南子ちゃんの通訳に苛立って、素直になったあとの一言は、きゃーと叫びたくなるものがありましたよ。ツンデレな破壊力満点。

いやあ、楽しかった。ほんと、ただ遊園地に来て遊ぶという日常の一ページというお話なのに、なんかいいですね、こういうの。読み終わったあとに温かな気持ちになれます。

さて、次はどんなお話が待っているんでしょう。終わりが近いのかどうか、まったくもってわかりませんが、楽しみに待っていたいと思います。

マリア様がみてるキラキラまわる - 今野 緒雪

マリア様がみてる キラキラまわる
今野 緒雪

集英社(文庫)
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[感想][★★★☆☆][今野緒雪]「マリア様がみてる キラキラまわる」 from ただ、それじゃ終われないでしょ! 2008-01-06 (日) 20:01
「何が、失礼、ですか。いくら暗がりだからって、妹の顔くらい一目で判断してくださいよ」 「あ、ごめん」 「本来だったら、後ろ姿くらいでわかっていただかない...

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