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[青木祐子] 恋のドレスは明日への切符 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

貴族の娘にかかわれば、また闇のドレスを持ったアイリスが現れるかもしれない。そう思ったクリスは、今後貴族からの注文は断る決意をしていた。
そんなある日、貴族ではなく、鉄道王として名を馳せているソールズベリー家の娘がドレスをほしいと言ってきた。お金持ちの娘らしいわがままさを持つものの、秘密の恋もしているというパトリシアの頼みを、クリスは引き受けることにしたが……

鉄道王の娘パトリシアに、没落した貴族の娘のイヴリンが付き添い人としてついていて、ふたりが同じ男を好いている。そんな人たちが、恋のドレスの仕立屋「薔薇色」を訪れたというお話です。

同じ屋根の下での秘密の恋なんて、危なっかしくて見てられないんですが、弱いところに付け込んでくるアイリスの巧みさが素晴らしい。今回は女性が二人いたので、闇のドレスは誰の手の元にあるのかというドキドキ感がありました。うまいなあ。

それにしても、恋をしたらドレスを作れないと思いつつ、ただ思うだけならと言い聞かせて、シャーロックのことを考えるクリスのいじらしさったらないですね。それほどまでに、恋することにたいして臆病なのは、やはり母親のことがあるからなんでしょうね。

今まで母親のリンダについては、大まかなことしか明かされていませんでしたが、かつてのリンダを知っていた人が出てきたことから、少しずつ見えてくるものがありました。今まで何も言わなかったクリスですが、知らないのではなく、口を閉ざしていただけのようですね。

シャーロックすら知らないことは、まだまだあるようですが、これはむしろクリスにとっての闇なのではないかと思ってしまいました。もしそうなら、シャーロックには絶対に知られたくないだろうなあ。おそらくシャーロックは自分の気持ちを確認したと思いますが、身分という高き壁に加えて、クリスに負い目のようなものがあったら、縮こまってしまう可能性があるだけに、二人の仲はまだまだ進展しなさそうな気がします。

後半は怒涛の展開で、一気読みさせられました。ああ、よかったと胸を撫で下ろしたものの、これでひと段落というより、さらに大きなことが待ち構えてそうな感じですね。まさか、まだいたとは思わなかった。これはちょっとクリスにとって辛いことになりそうですが、乗り越えてほしいと思います。

個人的にはパメラの過去も気になるんですが、はたしてあの話をどうするんでしょう。さすがにクリスのことがあるしなあ。う~ん。
続きが気になりますね。

恋のドレスは明日への切符―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫) - 青木 祐子

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『恋のドレスは明日への切符』の感想 from 空夢ノート 2007-01-09 (火) 01:57
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特集:『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』 from 若草モノ騙り 2007-01-27 (土) 14:47
 ブログを始めて早数日。  溢れんばかりの愛のあまりやっちゃいました。  コバル

Comment:4

りる 2007-01-09 (火) 02:07

初めまして、りると申します。
bk1からこのシリーズの感想を探してこちらに来ました。
実は先日もTBだけ先に送らせていただいたんです。
すみません、ご挨拶もせずに。

この作品のじれったい感じが、何となく好きな私です。
どーも巧く表現できなかったのですが、
こちらで丁寧な感想があったのでスゴイなぁと思ってました。

>これはちょっとクリスにとって辛いことになりそうですが、乗り越えてほしいと思います。

何とか頑張って欲しいと私も願ってるところです。

たくさん感想をお書きになってるようなので、これからも寄らせて頂きます。
どうもありがとうございました。

deltazulu 2007-01-10 (水) 11:51

はじめまして、りるさん。
コメントの反映が遅くなってすみません。

僕も、このふたりのじれったさがとても好きで、いろいろ問題があるだけに、これからどうなるのか楽しみなんです。クリス、シャーロック共に頑張って欲しいですよね。

> すみません、ご挨拶もせずに。
いえいえ。構わずにどんどん TB しちゃってください。
これからもよろしくお願いします。


若草 2007-01-27 (土) 15:12

初めまして。若草と申します。
自分のブログに「びくろて」の紹介記事を書いた後での感想巡回中に丁寧な感想を見つけたため、トラックバックさせていただきました。

deltazulu 2007-01-27 (土) 20:43

はじめまして。若草さん、deltazulu と申します。
トラックバックをいただいたので、サイトを見させていただきました。
ブログはじめたばかりとのことですが、これからもよろしくお願いします。

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