深夜に呼び出されたカリエを待ち受けていたのは、ユリ・スカナの女王バンディーカだった。
バルアンに引き渡されるのかと思ったもののどうやら様子が違うらしい。
話をするうちにその聡明さに魅了され、すっかり打ち解けたカリエだが、サルベーンについての話になると、突如女王の様子が変わり……。
カリエがバンディーカと出会うシーンから始まる物語。女王の聡明さに惹かれてしまうだけに、老いの恐ろしさを実感してしまいます。「喪の女王」がバンディーカを指すだけではなく、もうひとつの意味があったことに驚きました。暗躍の歴史は封印されるのはいつの時代も同じですね。
カリエとはまた違った方面ではありますが、バンディーカの苦労も並々ならぬものでしょう。国を相手どった手腕は見事だとは思いますが、個人としては報われなかったような気もします。やはり、最後の味方とも言うべき、血を分けたものとうまく行かなかったというのは悲しい限り。
そんな激動のバンディーカの人生が中心となる物語ではありますが、大いに楽しめました。
後半というか物語も終わりに近づいてから、今までと打って変わって急展開。またもやカリエにザカリアの女神の手が伸びつつあるというところでしょうか。大きく外堀が埋められていく感じですね。
ラクリゼがいない今、守ってくれる可能性があるとしたら、エドとグラーシカあたりか?ユリ・スカナに戻ってから覇気がないグラーシカですが、そろそろ目覚めて欲しいところ。
何だかんだ言いながらもイーダルも動くと予想しているんですが、さてどうなるか。意外にフェンルが鍵を握ったりすることがあったりして。
それにしてもわからないのが、サルベーンの行動ですね。カリエを大事に思う気持ちは本物だと思っていたんですが、いったい何があったんだろう。裏で何かが暗躍している感じがひしひし。
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Comment:4
- さおり 2006-07-30 (日) 17:48
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まさかバンティーカが死ぬと思っていなかったので驚きました。また、バンティーカが好きなので正直、彼女を彼女たらしめてた知性が失われていく姿を見るのは辛かったんですけど、バンティーカが最期の瞬間に偉大な女王としてではなく子供たちの母親として死んでいけたことに救いを感じました。確かに、3姉弟からみたらいい母親ではなかったと思うし、複雑な思いもあるけど、バンティーカがユリ・スカナを救いたいという思いの根底には弟や子供たちへの愛情があったんだと思います。今は無理でもいつか許せる日が来ればいいなと思います。
これを思ったのは私だけかもしれませんが、周囲の人の思いが偉大な女王としてのバンティーカを作り上げたというのを読んで、女王と皇后という立場の違いがあるけど、グラーシカはバンティーカに似てると思いました。グラーシカはバンティーカより政治的手腕は劣ると思うんですけど、3人のなかでは彼女が1番顔だけじゃなくて性格とかの内面の部分もバンティーカに似てると思いました。 - deltazulu 2006-07-30 (日) 20:02
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僕もバンティーカとの交流は続くと思っていたので驚きました。存在感が大きかっただけに残念です。
個人的には、バンティーカの力は子供たちにうまく分けられたのかなと思ったりしています。
熱意はグラーシカに、手腕はイダールに。ネフィシカには何があるかと言われたら困ってしまいますが、三人が力を合わせればうまくいきそうなだけに、今後分裂したときの揺れ方が気になります。
- さおり 2006-07-31 (月) 17:49
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お返事ありがとうございます。ネフィシカが持っているのはバンティーカの弱さかなと思いますが、国を思う気持ちはあれど実の母親をザカリア女神に捧げたネフィシカは怖いと思いました。夫のグナウスキー侯も思ったより底の見えない人物ですし、イーダルの今後が気になります。
グラーシカは、ユリ・スカナに戻らずルトヴィアに帰って欲しいです。ユリ・スカナに戻った方がまだ幸せかもしれないし楽かもしれないけど、絶対に後悔するしそんな自分が許せなくなると思います。 - deltazulu 2006-07-31 (月) 19:54
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ああ、なるほど、弱さは納得です。弱いがゆえに力あるものにすがってしまうんでしょうね。
グラーシカは、おそらくユリ・スカナが安定するまではいると思うんですが……どうなるんでしょう。






