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[青木祐子] 恋のドレスと薔薇のデビュタント ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

親に決められた結婚。我が家が生活していくには、かの家の財産に頼るしかない。わかっていても憂鬱になる毎日。
そんなある日、医師であるイアンから「ドレスでも仕立てれば気分転換になるかも」と、恋がかなう「薔薇色」を紹介された。
恋と言う言葉を聞いたとき、かつて自分の心を占めていた恋心が浮かび上がってくるのを感じたファニーは「薔薇色」へ向かったが……

箱入りだったお嬢様が、そこから抜け出そうともがく展開はいいんですが、ファニー・ケネスの両者は浅慮なことばかりやってるせいか、感情移入しにくかった。魅力的な人たちであることには間違いないんだけどなあ。

まあ、僕の中ではこのふたりは中心でありながらおまけみたいなものです。何といっても今回の見所は、心を占めている人がいるということに気づき始めていく、クリスとシャーロックでしょう。もどかしいまでに進まない二人の中ですが、少しずつ自覚していく心は、まるで雪解けの水のよう。幼いまでの純粋さに美しさを感じますね。
闇のドレスなんてどうでもいいと思ってしまうぐらい素敵な雰囲気に酔いしれました。

いや、むろん、途中で提示された「母」の話は気になるんですけど、あのラストを見せられたからには、これからふたりの仲はどうなっていくのかが気になってしかたありません。

恋のドレスと薔薇のデビュタント (コバルト文庫―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (あ16-11)) - 青木 祐子

恋のドレスと薔薇のデビュタント (コバルト文庫―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (あ16-11))
青木 祐子

集英社(文庫)
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そうそう。いつも思いますが、今回もパメラがかっこよすぎます。
番外編でもいいから、一度パメラの物語を読んでみたいですね。

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