これまでの十七年間、ずっと特別な立場にいる人間として閉鎖された環境で暮らしてきた。学校へ通うことも許されなかった。
クラスメートとの生活。休み時間やイベントでの思い出。そんな体験を一度でいいからしてみたいと思った私は秘密の休暇を手に入れたとき「もっとも有名で授業レベルも高い」という学習塾へ足を踏み入れたのだ。
周囲に敵がいないとも限らないが、念願だった空間の中に身をおいてどうしようもなく浮かれている自分がいることに気づき……
ガールズレビューという名がついていることから想像できるとおり、デビュー作「白い花の舞い散る時間」とリンクするところがある物語。
狙われている可能性がありながらも、普通に過ごすことを望み、ひと時の自由を求める少女。まあ、こんなことを考えながら行動している高校生がいたら、すごいと思うよりも敬遠してしまいますが。
敵はいるのか、気づかれているのか、駒はいるのか、自分の力は。
そういったことを考えながら、いたって普通に過ごす少女たちの物語と少しずつ広がる不安が展開する物語とが見事に融合。
「白い花の舞い散る時間」のような大逆転ものではないけれど、より昇華されている気がします。
まさに「盤上」の物語だ。
エピローグで鳥肌が立ちました。
「白い花の舞い散る時間」を読んでいなくても話はわかると思いますが、ぜひとも併せてお読みいただければと。これは手を出す価値がある物語だと思うから。
もしもあなたが列車や船の操縦士なら、私たちをどこへ連れて行ってくれるの?
booklines エントリー
友桐夏
Home > ライトノベル > [友桐夏] 盤上の四重奏 ガールズレビュー
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/702
- Listed below are links to weblogs that reference
- [友桐夏] 盤上の四重奏 ガールズレビュー from booklines.net







