てーか、反則って言いませんかこれ!?なんで、二学期になって戻ってくるの?あと半年で無事卒業ってえ時に、しかも、助っ人つきで!
鈴木礼子。ヤツとともに中途赴任して来やがった。見た目も、性格も、ヤツのコピーみたいな、ヤツの姉。
どうして、隣に越して来んのよ!?
これってイヤガラセ?あたしに対する挑戦ーーーーー!?
ママが亡くなったあとに、引き取ってくれたチチオヤは、金に近い茶の髪、半スモークのサングラス、片方にピアスというまるでホストみたいなヤツで、しかもあたしの担任の先生だった……という女子高生とその先生の恋物語の第二弾。今回は、ヤツの姉が二人の前に現れて、引っ掻き回してくれるお話です。
笑った笑った。開始数ページのモロローグからニヤケ顔が始まっちゃって、ああ、楽しい。ヤツの姉だというだけあって、お姉さんも美人さんなんですが、まさかブラコンだとは思いもしませんでした。さりげなく隣の部屋へと引っ越してきて、何かと邪魔する姿が、やけに楽しそうなのは、メリーこと真奈子の反応が面白いのもあったんじゃないかしら。何その的確なツッコミ。
さすがのヤツも、姉には逆らえないところがあるらしく、普段ならクールにかわすところを、姉がいると身動きしないから、それがまた真奈子としても面白くなくて、何かとイライラするところに、恋する乙女心が見えてきます。ぷりぷり怒りながら、でも怒ってるうちに、ま、いっかという雰囲気になっていく二人の様子は、すっごい好きでした。
っていうか、早く素直になっちゃえばいいのに、と思いながら読んでたわけですが、姉攻撃でへこんでるときに、モト彼である佐藤からの連絡で、心揺れたところには、違うだろと思いながら、ドキドキしてたわけですが、逆にようやく自覚してくれてよかったよ。
ただ、自覚したことで、周囲の目というか、ヤツ姉と元父が、より厳しく二人を引き離そうとするところは、ちょっと辛かったなあ。なまじ、側にいることを許されていただけに、距離ができてからの、会いたくて会いたくて、一目でいい、声が聞けるだけでもいい、メールがあるだけでもいい。
どこまでもまっすぐにヤツを思う姿が、とてもよかったです。
いやあ、ほんと面白かったです。これは素敵なラブコメだ。最後までキャーと言わせてくれるお話が最高。
そうそう。ヤツと真奈子の関係もさることながら、二人のことを唯一知っているクラスメイトの藤岡のいい味だしっぷりも素敵でした。こういう男の子になれたら、格好いいよなあとツクヅク思う。いつか幸せをつかんでくれますようにと、願いたくなります。
振り返れば先生(ヤツ)がいる 2ndシーズン
響野 夏菜
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