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[野梨原花南] ちょー葬送行進曲

自分の周りはどうしてこう気丈な女性達ばかりが集まるのだろう。
オパールだってまだ子供なのに気が強いし。
キスラロールだって、久しぶりに会ってみたら、か弱くなんか全然ないし。
子供の時はお母様は優しくてたおやかで、守ってやらなきゃならないような人だと思っていたんだけれど。

呪いにより、自分の意思で獣姿になれるトードリア国の王子ジオラルドと、獣姿のジオラルドを好きになった変わり者の美しき姫ダイヤモンドを中心に繰り広げられる冒険劇シリーズの番外編。トードリア先王崩御の知らせを受けたジオとダイヤが首都へと駆けつけたら、「正統党」を掲げジオを担ぎ上げようとするものたちが、ダイヤを誘拐して……というお話。

あー、楽しいノリ!バカバカしいこともあるけれど、スピード感とうきうきするような展開が、ちょーシリーズの醍醐味ですよね。先王の話は、まあ、鈍いジオだから気づかれなかったんだと思いますが、みんな結構あからさまだったので、ジオがシリアスになると笑ってしまうものがありました(ひどい)。今回一番割を食った彼に幸アレ。

一方、誘拐されたダイヤのふてぶてしさといったらないですね!自身の美貌を生かして演技するあたりは、さすがの小悪魔っぷりです。すぐ素に戻ってしまうところもさすがというべきかしら。あっけらかんとした正義っぷりは、毎度素敵に思います。

個人的にダイヤ話で面白かったのは、ジオのお母さんと対面するシーンですね。あのダイヤが、ガチガチになってご挨拶するんですから、もう!気に入られたいと思う微笑ましさがたまりませんでした。
あのあと、ジオ母・キスラロールは、ダイヤのことを旦那さんになんて言ったのか気になりますねー。

いやあ、楽しかったなあ。
このシリーズでは女性の強さが目立つんですけど、今回も女性のたくましさを見せ付けられました。ダイヤの身代わりを命ぜられたジルも、だんだんと強さを見せてくれて、楽しくなってしまいましたね。きっとヴィアと共にダイヤの友人になってくれたんだろうなと、そう思います。

ちょー葬送行進曲 (コバルト文庫) - 野梨原 花南

ちょー葬送行進曲 (コバルト文庫)
野梨原 花南

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