幾度となく、部屋の扉の前に立つ誰かの気配に、圭一の眠りは妨げら、目覚めはとても悪かった。昨日の出来事を思い返すと、気分が悪くなるが、たぶん、自分が思ってるようなことはないはずだ。今、みんなに会いたい気持ちが起きないのは、きっと具合が悪いせいだ。
そう言い聞かせて、学校を休み、病院へと向かったが、帰り道で出会った大石刑事から、先日の事件について、レナたちへの疑惑を聞いて……
毎年繰り返される殺人事件の被害者には、圭一の仲良しグループの誰かが絡んでいて、という事情を知らされて、圭一が、自分の置かれた立場に恐怖し始めるお話です。
いやあ、すごい。初っ端からノンストップで読まされました。不可解な出来事の影に、仲間と思っていた人たちや雛見沢村の人たちの姿がが見え隠れするんですから、怖いですよね。村に伝わる『鬼の狩り』についての話が、また今の状況とぴったりな感じで、恐怖を煽ってくれます。
レナの笑顔や魅音の態度、沙都子のいたずらなど、今までだったら、笑って受け入れられるものだったのに、何か裏があるのではないかと、ビクビクしながら接する圭一の姿に、どれほどの恐怖を感じているのか良くわかりますね。
ただ、途中から、拒絶反応が過ぎる気がしないでもないところがあったなあ。落ち着いて外から見ると、金属バットを急に振り回し始めた情緒不安定な男の子ですからね。レナたちの様子はおかしいけれど、同時に圭一の様子もおかしくて、もうドキドキです。
撒き餌を感じたおかげで、刑事である大石も、あまり信用できないように思ってしまったおかげで、ひょっとしたら分裂を狙って?とか思い始めたら、いったい誰を信じればいいのかわけわからなくなりました。
殺されるかもしれないと思いながらも、仲間を信じたいと思う。相反する気持ちの間で揺れる羽目になった圭一の心情は、上巻のあの楽しい部活シーンがあったからこそだというのは良くわかります。上巻を読んだときは、部活シーン長いなと思いましたが、下巻を読むとあの長さが必要だったんだなという感じもありますね。
ともあれ、楽しい場所が一転して、恐怖の場所へとなり、ならば自らの手で身を守るべく考えたら、それすら、別の人が通った道であることを知らされたときには、恐怖倍増でした。
雨の中ひたすら謝り続ける女、笑い続ける女。
オヤシロさまなる得体の知れない存在なんて、信じていないにもかかわらず、その存在を感じさせられてしまう描写がすごかったです。
そして迎えた衝撃のラスト。圭一の仕出かしたこともさることながら、同じように息絶えた姿に、謎は深まるばかり。
なんでだ、何が悪くてこうなったんだ?
まったくもって、解決編がないため、もやもやが晴れません。あー、続きが早く読みたーい。
でもたしか次に出る「綿流し編」って解決編とは違うんですよね?
うわ……我慢できるかしら。
ひぐらしのなく頃に 第1話 下 鬼隠し編 (1)
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