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[西尾維新] 刀語 第六話 双刀・鎚(カナヅチ)

奇策士たちと手を組んだしのびの衆、真庭忍軍。だが、情に厚い真庭狂犬は、仲間を殺した憎むべき敵と手を組むことを許せなかった。奇策士との衝突は避けるが吉と判断した鳳凰の言葉を無視して、狂犬は単身とがめたちを追い始める。
一方、とがめと七花は、所在を知る最後の刀、双刀「鎚」を求め、絶対凍土の蝦夷地に足を踏み入れたが……

「いいか、とがめはな、おれが惚れたこの女はな、どんな苦境にあったって、たとえ死ぬような目になってさえ、自分の決断を後悔することだけはねえんだよ」

イキナリ笑わされました。

双刀「鎚」を求めて、氷点下二十度、雪が降り止むことのない豪雪地帯へ足を踏み入れたってことで、「寝たら死ぬぞ」とか「私が死んだら」などのお約束が楽しい。初っ端のカッコよさはどこへいったと思いながら、ニヤニヤしながら序盤を読んでました。

名前以外まるで得体の知れない双刀「鎚」でしたが、七花ですら扱えないんじゃ、まさに凍空一族のために作られた刀って感じですね。正式な所有者がいないからといって、幼き女の子こなゆきちゃんを相手取った七花が、不覚を取るのもわかる気がします。こなゆきちゃんの無邪気な言葉に傷つく七花の姿に、思わず笑ってしまいましたね。

刀として生きていた七花が、戦いの場で人としての意思を見せ始めたところは、嬉しい反面、今までなかった弱さが生まれることになるので、とがめの不安もわかります。ただ、とがめという守るべき人がいるというのは、必ずしも弱さに直結するものじゃないと思うので、二人の絆に期待したいところ。
ちなみに、今回とがめがすごいかわいかったです。「ごめんね?」でさえ強烈だったのに、「直すから」までくるとは……。男心をグッとつかまれました。

せっかく同盟を組んだのに、ひとりの暴走であえなく敵となったまにわにですが、恐ろしきは狂犬の能力よりも、真庭忍軍の覚悟でしょうか。鳳凰の手立ては、残酷ですが、最短の道での謝罪ですよね。仲間の命すらあっさり捧げる冷静さに、背筋が寒くなります。
あれ、でも鳳凰の忍法を考えると、ひょっとして……と思ったけど、さすがに他人のは……どうなんだろ。ううむ。

こなゆきを残して、凍空一族が全滅してるって、いったいどんな展開かと思ったら、こんなところにいましたか、第三勢力にして最強の人が。あの極寒の地でなんで平気なんだとか思ったけど、まさか寒さへの耐性まで身につけられるの?ありえそうで怖い。
敵に回したら終わりだと思ってますが、いくらなんでも……と思いつつも、最後の一行を読んでしまったら、ああ、もう!まったく予想がつかないだけに、どうなるのかと期待で胸が膨らみます。

刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ) - 西尾 維新

刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ)
西尾 維新

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ちなみにわたしの強度は障子紙な

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