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[西尾維新] 刀語 第五話 賊刀・鎧

円状に組まれた柵の内側に砂が敷き詰められているだけの簡素なつくり。大盆と呼ばれているその場所は闘技場だった。腕自慢の者たちが戦い、賭けが行われる。大盆で一番の人気者は、大きな体を余すことなく鎧に包んだ男、鎧海賊船長の校倉必だった。
彼の持つ賊刀「鎧」を蒐集すべく町を訪れたとがめたちだが、意外なことに校倉から勝負を持ちかけてきた。それは賊刀「鎧」と「あるもの」を賭けた勝負で……

というわけで、刀語の第五弾。賊刀「鎧」のお話です。
が、
とがめの印象が強烈過ぎて、他の事なんかどうでもいいやと思ってしまいましたよ。「ちぇりお」間違いについては、以前から言われてましたが、まさか、あんな派手なアクションをしてくれるとは思いませんでしたよ。もう泣けるほど笑いました。なんていうか、このシーンを見るために、僕は刀語を読み続けていたのかもしれないと、そんな気分。 最後まで意地を張り通すとがめが、可愛くて可愛くてしょうがないです。ここだけでも、大満足。

で、本編ですが、絶対の防御力を誇る賊刀「鎧」って、どんなのかと思ったら、そのまんまでしたね。その形状からか、戦闘シーンそのものはあまり面白くなかったですが、むしろ他のところで変化がいろいろ見えてきたので、そちらが面白かったです。

個人的に印象に残っているのは、やっぱり七花の心の変化かな。今まで、とがめへの思いは、言葉だけみたいなところがありましたが、校倉のおかげで、いろいろ見えてきましたよね。七花だけじゃなくて、とがめもまた七花に対する思いを見せてくれたし。 「力ずくてわたしを守ってみせろ!」 この言葉は、ほんと奮い立たせるものがありましたね。もはや、告白だ。そうに違いない。それぞれの気持ちが、ちょっとずつ近づいてる感じを受けるところが、とても素敵でした。

それだけじゃなくて、やられ役として活躍(?)していた「まにわに」が目覚めそうだし、新たなる勢力もチラリと姿を見せてくれて、今まで順調だったとがめたちに、どんな暗雲が立ち込めてくるのか、わくわくさせてくれますよね。
あ、でも、お姉さまはどのあたりにいくんだろう。このあたりの動向も気になります。

刀語 第五話 賊刀・鎧(ゾクトウ・ヨロイ) - 西尾 維新

刀語 第五話 賊刀・鎧(ゾクトウ・ヨロイ)
西尾 維新

講談社(単行本)
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