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[西尾維新] 刀語 第四話 薄刀・針

「軽さ」と「薄さ」を極めた薄刀『針』を持つ錆から、果たし状が届けられた。とがめとしては、最強と言われる錆と戦うのは、もう少し後のほうがよかったと思ったものの、この機会を逃すわけにはいかない。ふたりは船に乗り、果し合いの場である巌流島を目指した。
一方、真庭忍軍の虫組と呼ばれる派閥の頭領三人は、七花への人質として、七実のいる不承島を目指して……

毎回楽しみにしてるプロローグですが、今回もニヤニヤ全開です。野宿に近いところとはいえ、腕枕して寝たり、相手の刀を褒めたとがめに七花が嫉妬したりと、何か仲良くていいですよね。むろん、一番萌えたのは、鎖骨で、くてっとなるところですけど。やんやんやん。

とまあ、ここまではいつも通りでしたが、読み終わったら、思わず呟いてしまいました。やってくれるぜ。一度限りの禁じ手が、こうくるとは思わなかった。
刀語において、マンネリなんてものは、ありえないと思い知った一作です。

この作品は、先入観無しに読んだほうが間違いなく面白いので、未読の人はここから先スルー推奨。

というわけで、刀語の第四弾。なんとなんと、刀を語るどころか、姉を語るお話でしたね。
真庭忍がいいところに目の付けたと思ってましたが、まさかこんな展開になるとは、予想外にもほどがある。病弱とはいえ、虚刀流の基礎ぐらいは習ってて、あとは知と地の利でカバーするのかと思ったら、まさか最強だったとは。努力する事すら許されない強さに、惚れ惚れです。

おかげで、ただでさえ使い捨てとして大活躍中のまにわにが、さらに酷いことになってましたね。死ぬ伏線まで張ってくれるとは、いっそ天晴れと言うしかないでしょう。彼らがいてくれるからこその刀語だと思わせてくれるやられっぷりが、面白いことこの上ないですが、今回で一気に人数減っちゃったなあ。最後までいてくれるのか心配。

「姉語」は非常に面白かったんですが、その話にページがほとんど費やされていたので、「刀語」としてはどうなるのかとドキドキでした。ストーリィとは関係ないところをこんなに気にさせるとは恐るべし、ですね。
まさか、一行も出てこないとは思わなかったけど、説明口調での流れが、妙に面白くて笑いっぱなしでした。

ともあれ、これで四本目の蒐集完了。
母親のこと、最終奥義「七花八裂」の弱点、刀の使い方を知った天才の虚刀流の参戦など、いろいろ広がりを見せてくれそうなので、これからがものすごい楽しみになってきました。

ちなみに今回はイラストがすごい良かったです。幼い頃の七実と七花のイラストの可愛いことといったら!何度もニヤニヤ。
一番好きなイラストは、最後の最後、三人のまにわにがトランプ(?)してるやつですね。なんか、いいですよね。

刀語 第四話 薄刀・針 - 西尾 維新

刀語 第四話 薄刀・針
西尾 維新

講談社(単行本)
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