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[西尾維新] 刀語 第一話 絶刀・鉋

虚刀流の使い手である父と共に島に流されてから二十年。虚刀流の七代目当主となった七花だが、生来の面倒くさがりやということもあって、島から出ることなく、姉の七実と生活をしていた。
そんな七花の前に、白髪と美貌を持つ奇策士、とがめが現れ、伝説の刀鍛冶、四季崎記紀が鍛えた十二本の妖刀の蒐集に協力を求めてきたが……

無刀の剣士・七花と奇策士・とがめの妖刀蒐集物語といったところかな。江戸時代っぽい舞台背景で、ちょっと捻った歴史解釈が面白かったりしますが、中身はいつもどおりのキャラ爆発な西尾維新物語でした。言葉遊びはそれほどでもないですが、ノリツッコミが素敵です。

妖刀を蒐集のために、名誉でも金でも動かない(面倒だから)人間を、とがめがどうやって動かすのかと思いましたが、そんな手かい!なんて思いつつ、ある意味とても正解な気がしないでもないです。さすが奇策士。僕なら惚れるね、間違いなく。

今回の話では「絶刀・鉋」が登場しましたが、十二本の刀ということで、毎回一本ずつなのかな。まさかこんな基本的なところで捻ったりは……するかもしれないので油断しないでおこう。
それはともかく、妖刀に魅入られ、七花やとがめを狙うのは、真庭忍軍頭領蝙蝠。忍者というよりは手品師みたいな曲芸っぷりが、何気にグロテスクでしたが、個人的にこの卑怯さは大好きでした。もうちょっと見ていたかったなあ。

あのノリの良さを見せていたとがめに、あれほどまでの激情が隠れていたとは思いませんでした。そうか、白髪はそういう意味だったのか。
辛くても止まらずに立ち向かう姿は、内面を知ってしまうとか細く思えてしまいますが、それだけに、のほほんとしつつ、不器用ながら優しい七花とは、いいコンビになりそうですね。

そのあたりは、最後の言葉にも現れていると思います。四つの指示の四番目の言葉。この言葉が出てくるなら、彼女は大丈夫だし、彼も大丈夫でしょう。
指示という名の約束を投げかけるために、この巻があったと言ってもいいんじゃないかなあと、ニヤニヤ笑いがとまりません。

今回は舞台の説明が中心で、爆発力こそありませんでしたが、十二分の一章目と考えれば、全然OKですね。残り十一巻。どんな刀が出てくるのか、どんな相手が出てくるのか、どんな要素を絡めてくるのか。すんごい楽しみです。

刀語 第一話 絶刀・鉋 - 西尾 維新

刀語 第一話 絶刀・鉋
西尾 維新

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Comment:1

やや 2007-07-03 (火) 11:02

西尾さんがんばって!

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