Home > ミステリー > [北山猛邦] 『アリス・ミラー城』殺人事件

[北山猛邦] 『アリス・ミラー城』殺人事件

「鏡の国のアリス」―その小説が単なる空想でなく、彼女が通り抜けた鏡が存在するとしたら……。
存在するか否かもわからぬ『アリス・ミラー』を求めて八人の探偵が、江利ヵ島と呼ばれる孤島に建てられた『アリス・ミラー城』へとやって来た。探偵、島の権利者、お手伝いなどが一堂に集い『アリス・ミラー』を探し始めたが、遊戯室に置かれているチェスの駒が、ひとつ消えるたびに、島にいる人間がひとりまたひとりと変わり果てた姿で発見されて……。

だまされた!
最後の章を読んだときの気持ちをどう表そうか。思わずページを戻り、こんなにも手がかりがあったのに気づかなかったなんて……と愕然とする次第です。いやあ、やられたやられた面白かった。

孤島を舞台に人数分のチェスの駒なんてものが現れた時点で「そして誰もいなくなった」を彷彿させてくれて、「物理トリックが存在する意味とは」という談義が始まるところには、ミステリ心をくすぐられるものがあったりして、読むのが楽しくて仕方なかったです。もちろんのことながら、連続殺人が起こるわけですが、これがまた謎めいてるんだよなあ。

犯人と密室の謎を探偵たちが考えていき、毎回毎回「あ、なるほど」と思わされたあとに、別の解答が持ってこられたりして、ドイツもこいつも説得力があるから困ります(考えてないだけジャン!)。
アリス・ミラー城という場所の幻想的な雰囲気とトリック満載な殺人事件、しかも連続で起きるサスペンス。犯人はなぜ密室を作ったのか……という謎には、なるほど!と膝ポン状態でした。

いやあ、面白かった!
似たような作品が思い浮かんだとしても、逆に思い浮かんだ人ほど騙されちゃう……かどうかはわからないけど、僕にとっては思いっきりやられた感あふれるお話でした。鏡の国のアリスが読みたくなってくるお話でもありますね。ちゃんと読んだことなかったので、いつか読む。

「アリス・ミラー城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-3) - 北山 猛邦

「アリス・ミラー城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-3)
北山 猛邦

講談社(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[北山猛邦] [ミステリー]

Home > ミステリー > [北山猛邦] 『アリス・ミラー城』殺人事件

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2721
Listed below are links to weblogs that reference
[北山猛邦] 『アリス・ミラー城』殺人事件 from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ミステリー > [北山猛邦] 『アリス・ミラー城』殺人事件

Search
お気に入り

左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


わくわくするような大冒険がしてみたいな

時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)時載りリンネ! 2 (2) (角川スニーカー文庫 203-2)

本を読むことで、滋養と時を操る力を得る「時載り」一族。読書よりも遊ぶことのほうが大好きという、おしゃまな女の子・時載りのリンネと、彼女に振り回される男の子・久高が繰り広げる冒険物語。どの年代の人が読んでも楽しめる最高のジュブナイルです。→感想


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top