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[西尾維新] 新本格魔法少女りすか 3

夏休みが始まって一週間が経過したその日、ぼくと水倉りすかと繋場いたちは、福岡で『六人の魔法使い』の二人目である地球木霙を倒した。『箱舟計画』にしろ、他の魔法使いのことにしろ、新たな情報を得ることができないままだが、とりあえず一休みしようとホテルに戻ったとき、ぼくの目の前に『六人の魔法使い』の最後の一人、水倉鍵が現れた。『箱舟計画』の詳細と、ぼくに世界をくれるために……

という水倉鍵と創貴の戦いを描いた「鍵となる存在!!」を含む三編からなるお話です。いたちの無敵っぷりに恐れ多くなって、さん付けをして名前を呼ぶりすかが可愛いわけですが、そんな微笑ましい光景はあっさりなくなって、いきなり物語が動いてきましたね。『六人の魔法使い』の最後の一人が、こんなに早く出てきて、しかも創貴を仲間にするために、駆け引きを仕掛けてくるところは、何ともドキドキです。

バカっぽくて、でも壮大で、何だか納得させられてしまう『箱舟計画』の情報を入手したとはいえ、さりげなく手の平で踊らされてる感がありますね。あの創貴が!このあたりの言葉遊び的な駆け引きが楽しかったです。

今回は引き分けかと思ったら、さりげなく手を打ってくるところが、曲者らしくていいですね。こういう敵キャラって大好き。「部外者以外立ち入り禁止!!」で、三人がなすすべも無く、降伏へと導かれていく様は、罠というか策略として、素晴らしかったです。

それだけに、りすかのあの言葉は、胸に響きましたね。他の二編では、ほとんど活躍する場面がありませんでしたが、この場面だけで、りすかの物語といってもいいと思いました。
やっぱり自分の好きな人は、尊敬できる人がいいですよね。二人の親愛度が伝わってきて、にんまり。

切り抜けても切り抜けても、相手は手を緩めることを知らないようで「夢では会わない!!」は、何とも残酷な話だなあと思いました。なんだかんだ言っても、まだ子供なんだしなあ。いや、そんなこと言ったら、やられちゃうけど。
あの人に対する思いを胸にするあたりは、何とも切ない。

それにしても、あのラストでは終わられてしまったときには、驚きましたね。どう考えても絶体絶命なんですが、いったいどうなるんだろう。ただいまとかのん気に言ってる場合じゃないから!
次が最終巻とのことで、いろいろ楽しみではあるんですが、なるべく早いところ続編をお願いしたいところです。

新本格魔法少女りすか3 - 西尾 維新

新本格魔法少女りすか3
西尾 維新

講談社(新書)
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