「と、とにかくっ!今日という今日はあなたを倒しますわっ!この我が身にかけられた忌まわしき呪いを解くために―」
「くくくっ。あ、ははっははっ。つくづくっ、笑わせてくれるわね。そもそも忌まわしき呪いったって、たかが『貧乳の呪い』じゃない」
「あぁあああああっ!それっ!言ったわねっ。こんなに人がいる前で……。エディン国王女の名誉のために内緒にしてたのにっ!」
才色兼備なお姫様・アクアが、伝説の魔女にかけられたぺたんこの呪いを解くために旅に出たら、騎士に憧れる青年・マレクに懐かれてしまい、さらには護衛の女性騎士ユスティアにまで追いつかれて……三人で伝説の魔女を追いかけるお話。
へっぽこで、剣すらろくに握ったことがないのに、姫を守るとアクアの周辺をちょろちょろ動くマレクは、どちらかというとうざいんですけど、それでもいろいろある旅路の中で、この天然さがちょっとしたガス抜きになるのは、いい感じでした。真っ直ぐな好意を向けられて、思わずどきどきしてしまうアクアと、そんなアクアの姿を見て、嫉妬してしまうユスティアが繰り広げる漫才は、微笑ましいものがありました。
あんなボケボケなマレクをアクアが気になっていくってのは、どんだけ趣味が悪いんだと思わなくもなかったけど、王女としての立場から堅い考えばかりを持っていたアクアが、少しずつ柔軟な思考を得ていくところは良かったです。
ただ、お話としては、オーソドックスな感じだったので、もうちょっと何かあってほしかったかな。っていうか、途中、マレクがいなくなったときのアクアとユスティアの関係がとてもよかったので、そっちで進んでくれれば良かったのにと思う僕は、単にマレク好きじゃないだけかもしれない。
じれったいぐらい天然マイペースな男が好きな人なら、面白く感じるかも。
凸凹騎士と最強王女 (メガミ文庫 23)
みかづき 紅月
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